え~TOTO、エアプレイと言えば熱烈なFANが多いAOR~アメリカンロックの代表的なグループです。(言うまでもないか、)
10年前くらいからAOR系のアルバムのリイシューが盛んになり、元々AORが洋楽シーンを一世風靡した実績のある日本ですから、それなりに売れてその系統のアーティストの新作などもリリースされておりまして、世界的に見ても日本ほどAORシーンが確立されている国は無いのではないか、と思います。(とは言え、この作品はスウェーデン発だったりして、自国のアーティストがAOR作品をリリースするかどうかでは?。あくまで洋楽シーンの話)
で、やれTOTO風です、エアプレイもビックリなど、まあ~色々な宣伝文句で多くのリイシューや新作を聞かされてきましたが、だいたいが「まあまあかなぁ~」、「それなりに良いかも」、「よしとるすか、」、「粒は揃っているが図抜けた曲は無いか」などなど。やはりTOTO1stやエアプレイ唯一のアルバムが孤高の金字塔なモンで、まあ~比較される方もつらいか。
とは言え、そこら辺の洋楽とは雲泥の差(ちょっと言いすぎですが、まあ好みの問題って事で)のクオリティとセンスを持ったアルバムばかりなんですけどねぇ。
で、コレを「TOTO+エアプレイ+スティーリー・ダン=・・・」なんて毎度の謳い文句につられて買いましたわ。
そうそう、それと、こんなマイナーCDなのに読売新聞のディスクレビューに掲載があったもんで。
ジャケからして食えねぇなぁ~って感じでしょ。
だが、しか~~~し、1曲目からいきなりキラートラック登場!。
シャッフルですよ、シャッフル。TOTOファンの耳がダンボになりますね。それっぽい懐かしい音シンセとそれっぽいコード進行のイントロでがっちりと掴まれてしまった感じです。
美メロですし、ハイトーンのサビにコーラスが被ったりと王道です。
http://www.youtube.com/watch?v=myhR1lH3-c4&list=UUGlYfb4v3SmOiDPKYB3ySfw
2曲目以降も基本、捨て曲なしのステ(キな)曲オンパレード。ホーンセクションのかぶり方かたからギターのバッキングと当時の雰囲気たっぷり、おまけにドラムがちょっとポーカロ先生を意識しているか、と思わせるフィルが・・・ただ、ドラムの音については今風というか、ちょっと音の作り方が機械っぽくて迫力に欠けております。
http://www.youtube.com/watch?v=j17qt_90Q9c
で、まあ~ここまで褒めちぎっちゃいましたが、後半はちょっとダレてくると言うか、少々飽きがくると言うか。
CDになって収録分数が増えて、ボーナストラックとか曲数も多くなった弊害かと思うんですが70分フル収録しようとすると、やはり収録曲のクオリテイに差が出てきてしまい散漫な印象を聞き手に与えがちじゃないかと。
ここはカチっと9曲ないし10曲に絞ってですねまとめた方がアルバムとしての印象もずいぶん違ってきて、名盤ともう一歩の違いになるような。かのTOTOの一枚目だってレコーディングまでしてボツになった曲があるんですから。(ボツ曲の存在は当時のライヴで演奏していたり、その後の別CDに収録されたりして陽の目をみている。)
この点は90年代以降の新作にはだいたい当てはまりそうな気がします。
更新日時 : 2011年11月20日 | この記事へのリンク :
近年、洋楽でも新作には興味がなく専らリイシューばかり漁る感じで(何度も言ってます)、その中でもブログ書くまでに至るブツばかりなんて楽しすぎる展開になったら凄いですが・・・・まあ~そこまで行かずともまだまだ聞きどころある隠れ名盤があるものだなぁ~と日本の情報力とリイシュー・パワーは凄いなぁと感心ですね。
そんな、最近のリイシューでのブログブツがありましてそれがコレですな。
指パッチンしそうな感じで”お控えなすって”ポーズがよく分からないリンダさんですが、配色など好感度高いジャケットがそそります。
「Elevate Our Minds」ってのがダンスクラシックの名曲だそうで、コレを試聴して即買いだったんですが、コレが素晴らしい。イントロでピアノがコードでリズムを作ってドラムが絡んでいきなりコーラスで決める展開などあの”ナイトフライト”にも匹敵するんではないかと思わせる名曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=YO1vv8d6xyM
たまたまネットで試聴した時に子供がそばにいてもう一度聞きたいって言うから聞かせたら「もっともっと」って感じになり、面倒なのでPC前に座らせてクリック方法教えたら何十回とやってました。その側で末娘が踊っていたりして、2歳にしてクラブデビューか?(笑)。
この曲だけでなく、1曲目からイケてるメロウ系ソウルダンスナンバーがずらっと並んでおり全体的なクオリティも申し分なしです。後半7曲目以降が”普通”のポップスっぽくなって(個人的に)クオリティダウンでちょっと残念ですが。
発売も1979年ときてますんで、納得ですね。
リンダさんは、ナタリー・コールのヒット曲の作者でソングライティングの才能もある方なんですが、リンダ・ウイリアムス名義ではこのアルバムが唯一で、他はあまり目立った活動はしていないらしいです。
それでもこのクオリティですから、もう何作か作っても良ったんではと思いますよね~。1979年といい、ダンスクラシックといい、まだまだイイモノは埋もれているんだなぁと実感させる1枚でした。
実はこの盤も韓国でリイシューで、それを輸入して国内の帯と解説をつけたモノになっています。驚いたことに韓国語の解説まで入っています。
日本では発売の許諾が取れなかった作品も韓国では許諾が取れる展開には、私企業のみで限界がある日本と政府のバックアップが芸能業界にもある韓国のとの”お国柄”を感じないわけには行きません。日本の政府のバックアップと言ったら、輸入盤の輸入制限導入など大手レコ会社の私腹を肥やす為だけの音楽ファンを無視した話くらいで全くお寒い限りです。
更新日時 : 2011年11月13日 | この記事へのリンク :
え~おおよそ、このブログで登場しないであろう名前がタイトルに出ているので
驚いた方も居らっしゃるかと思いますが、あのピンクレディーですな。
今回は色々発見と言うか、思うことが多いです。さすが、ピンクレディーですな。
本題の前にまづは、稲垣次郎とソウルメディアって方々をご紹介。
はいコチラ。
いわゆるジャズ・ロックですが、この分野では第一人者と言っても良いかと思います。
(SMAPの)ゴローちゃんならずジローちゃんですが、日本JAZZ界を代表する
サックス吹きだそうです(ナベサダの存在が大き過ぎですね)。
ジャズ・ロックは探し歩記でも取り上げたことありますが、
筆者の大好物でして「ヘッドロック」ってアルバムが何年か前にCD化されまして
ジャズ・ロック王道の混沌としたサウンドは(良い意味で)時代を感じさせる素晴らしい
ものでありましたが、
上記の「FunkyStuff」はよりファンク、ソウル、フュージョン寄りになって
クールな感じがこれまた”良い”です。
さてさて、その”ジャズ・ロック”な稲垣次郎さんとソウルメディアですが、
あの”ピンクレディー”のコンサートのバッキングを務めていたとは驚きでした。
自分は当時アンチ・ピンクでしたので(もちろんキャンディーズが好き)
レコも一枚も持ってませんし、カセットにも録音さえしておりません。
ま~あれから35年も経ってレコ買うとは想像もしませんでしたが、
ヤフオクで300円くらいですから”何枚”かオーダーして見ました。
(因みにCD化されてまして、通販レンタルでも一部見かけました。)。
複数オーダーしたのはLIVEのリリース枚数が多くてですね
(調べたら1977年、1978年それぞれ3枚づつリリースですよ。
ワンアーティストで年間ライヴ盤を3枚も出す人居ますかねぇ。
まあ~レコ会社が売れている時期に何でもかんでも出して荒稼ぎしようとしていた
事は想像つくんですが・・・・。)
全部がソウルメディアかどうかも分からないし、
金額が安いもので幾つか買えば当たるだろうと。
それとですね、さらにネットで調べると大変な事実に突き当たりまして、
それがチャック・レイニーさんがバックを務めているライブがあるって事でして、
コレは聞かずにはおれないと。
チャック・レイニーさんと言えば、
70年代ソウル系のアメリカン・ミュージックの屋台骨とまで言われた
”大変な”ベーシストであります。例えば
これほんの一部です。
わりと白人系のサウンドを集めましたが、
黒人系が主流でしてちょっと「黒っぽくしたいなぁ」なんて白人の人が思った時は
まず最初に声がかかる人だと思って間違いなでしょう。
で、なんでピンクレディー?と思いましたが、それよりコレは聞かずにおれないと。
想像するに”ペッパー”が売れたもんで、
お金使っちゃえ~とか、アメリカ進出しちゃえ~とか、
まあ~色々あるとは思いますが、レコ会社がビクターなモンで、
その後のSMAPでハイラム・ブロックら24丁目バンドの起用もあったりするから
”伝統”?とか、分かりませんが、こうしてネタ提供に感謝感謝ですな。
で、とりあえずコレから聞いてみました。
演奏はクレジットからするとソウルメディアで間違いありません。
いや~面白っかったすね~。
聞き所はソウルメディアって事だとオープニングのインスト部分だったりしますが、
曲のバックの際も期待に答えてくれていて、いやはや、こんなトコロにも
ちょっとしたお宝があるんですから探し歩記はやめられませんなぁ。
やはりJAZZは系の方々はキレ具合が違います。
バンドとしても既に7年くらいのキャリアもありますから
タイトかつ跳ねてる演奏が見事にキマっています。
ベースとドラムがブイブイ、ビシバシ来て気持ち良いです。
かの”ペッパー~”なんかイントロから
「あれ~こんなにテンポ速かったけ~」って感じで元々性急感ある曲が
もっと切羽詰まった感じで、お巡りさんに声かけられたなんて悠長な場合ではなく、
素っ裸でさあこれから一戦交えるぞって時に踏み込まれたと言うか、
現実的には、隣で寝ていた子供がいきなり咳き込んで寝ゲロしたと言うか。
歌詞だって
「そ~の時なの、子供がゲホゲホ咳き込む音が~二人を引き裂く声がしたのよ~ゲロ~ゲロ~ゲロ~ゲロ~ゲ、○○(子供の名前)~ゲロ、邪魔をしないで~え、、○○(子供の名前)~ゲロ、私達これからいいところ~」
ってな感じの方がぴったり来るような・・・すみません、オゲレツが過ぎました。
ソウルメディアはそんなトコですが、
ピンクレディーのLIVEってこんなだったんだ!ってのが結構あってですね、
その1:洋楽カバーてんこ盛り
~オリヴィア・ニュートン・ジョン、ベイシティローラーズ、ビートルズ、スリーディグリーズ、スティーヴィー・ワンダー、シュープリームス、ABBA、ビージーズ、イーグルス!、アラベスクetc。
ほぼアルバムの60%は洋楽カバーですよ。
「ペッパー~」を始めとするヒット曲は当然として他の持ち歌ないの?って感じで、
私としては知らないオリジナル聞くより遥かに楽しめたんですが、なんで?。
・・・・まあ~デビュー曲が異常に売れたんで、
矢継ぎ早にアルバムリリースするにはカバーが手っ取り早いとか、
実はミー&ケイが洋楽FANだったとか
(その後ミーがneverで洋楽カバーヒットを出しております。)、
早くも海外進出を目論んでいたとか。
確かなのは、「ペッパー~」を始めとするキワモノ大ヒットによって獲得した
小中学生のFANは無視されていたってことでしょうか。
その2:歌が上手い~特にミーちゃんですが、いい声してますね。
オリヴィアのジョリーンとか結構はまっていて良い感じです。
一方低音担当のケイちゃんですが、ちょっとバラード系の難しい曲にチャレンジして
失敗してたりしますが、本領発揮はソウルナンバーだったりして、
ナント、シャウトしているんですね。まるでティナ・ターナーって言うか、
内藤やす子っていうか。
当時のFANの方々はとりあえず、
なんでもイイから目の前で歌っていれば良かったんでしょうけど、
見てみたかったですね~。
さてさて、で、チャック・レイニーさん参加の方はと言うと
コチラ。
経緯としては、78年に早くもアメリカでライブを敢行した際のバックが彼らで、
日本のライヴで予行演習したか、お手合わせしたか、かなと思います。
で、こちらは上のアルバムに比べてベースもタイコも音量的に抑えめで、
どうも迫力に欠けるなぁ~って感じですが、バックに徹するってトコもレイニーさんの
真髄かもしれないと。
このアルバムのハイライトはA面の1曲目からいきなり来てしまいますが、
オープニングのインストが決めビシバシでホーンセクションも絡んで素晴らしい展開です。
クラブDJが回しても全く違和感無いでしょう。因みに曲目は
1.オープニング~ハリケーン~ソウル・トレイン~忘れたいのに~ラヴィン・ユー・イズ・キリン・ミー
2. ハロー・ミスター・モンキー(アラベスク)
3. イーグル(ABBA)
4. テイク・ア・チャンス・オン・ミー(ABBA)
5. この恋に生きて(ヴィッキー・カー)
6. チェインド・トゥ・ユア・ラブ
7. メドレー~ステインアライブ~愛はきらめきの中に~恋のナイト・フィーバー
8. ビートルズ・メドレー~ヘイ・ジュード~デイ・トリッパー~ゲット・バック~バック・イン・ザ・U.S.S.R.~抱きしめたい~ヘイ・ジュード~レディ・マドンナ~イエスタデイ~イエロー・サブマリン~オブ・ラ ・ディ・オブラダ
です。これだけ見ても誰のアルバム?って感じですよね。
1978年の夏ですから、モンスターもサウスポーもUFOも出ているわけですよ。
で頭からここまでこの収録順ですよ。
まあコンサートの流れそのままかは分かりませんが、
アルバムで考えても当時のFANはこれでいいの?と思いますが、
個人的にはこれでOKですね(笑)。
よくぞアルバムとして残してくれました。パチパチパチパチ。
更新日時 : 2011年11月06日 | この記事へのリンク :
さてさて、早速の音が良いレコードその2ですが、コレですな。
Jazz at the Pawnshop / ArneDomnerus
このレコードは、1976年の12月にスウェーデンのストックホルムにあるジャズクラブ「スタンペン」でライブレコーディングされました。
アーティストは、スウェーデンのジャズアーティストの中でトップランクに数えられる実力者の、アルネドムナルス(As)を中心とするカルテットに、同じくスウェーデンの代表的ビブラフォンプレーヤーである、ラースエルストランドを迎えての、ジャムセッションとなっております。
以上ほぼ引用ですが、音楽的内容についてはそれ以上のことは分かりません。
自分がコレを知ったのは、アナログレコード専門のネットショップのHPです。高音質ってことで絶賛されておりまして、いったいどんな音がするのだろうと、ワクワクさんでした。
さてさてプレイヤーにアナログを乗っけて針を落とす前に確認ですが、実はCD化もされてます。
またまたCDとの比較になりました。
一曲目ブラシワーク(スネアドラム・小太鼓を歯ブラシの毛の長いようなやつで擦る)でイントロ入るんですが、いんや~驚きました。
目の前にスネアドラムがでん!とある感じなんです。それもバスドラとかティンパニサイズの太鼓を”ほうき”でブラシしているような。まあ~ミキシングのテクニックもあるんでしょうが、迫力ある音で粒が細かいブラシワーク一発でやられましたね。
ネットショップのHPでは「録音機材のグレードが最高にレベルアップしていた時期」って事を理由に上げていますが、ではその頃以降の録音であれば音が良い音源が多くなっていても不思議ではないのですが、それから35年以上経っている今でさえ、この録音がほぼ最高との評価を得ているわけですし、その時の技術を他で利用して高音質録音盤を作っていてもおかしくはないと思います。しかるに、色々な条件が重なってこのような録音ができたのではないかと思います。
個人的に今現在思う”良い音”とは立体感ある音かなぁと。このレコードもそうですが、2chのスピーカーから出てくる音でスピーカーの前に楽器なり歌声なりがあるように感じるんですね。その場で楽器を鳴らしているようなとも言えるかもしれません。音場感とも言うらしいです。
で、CDとの比較ですが、CDの方がクリアです。よく言われるのが、シルクスクリーンがスピーカーと自分の間にあって、CDはそれがなくなった感じ。まさにそんな感じです。
一方、アナログの方は低音、特にバスドラの音が厚い感じです。まぁ~好みの問題と言ってしまえばそれまでですが、CDでも立体感あるので十分にこの録音の良さは味わえるかと思います。
演奏自体は楽しい明るい感じのJAZZです。
更新日時 : 2011年11月01日 | この記事へのリンク :
さてさて、音楽の内容はさておき、一般的に”音がいい”と言えば、レコードやCD、もしかするとエアチェックしたオープンリールテープかもしれませんが、何をもって”音がいい”とするのか。基準とか人それぞれだし、定義すること自体無意味なのは百も承知ですが、なんか言わないと廃れるのがブログなもので・・・笑。
レコード会社のエンジニアに言わせると「ナマの音に近い」と言う事ではなくて「レコードなりCDなりで表現できる世界」なのだそうです。と言うのは、「ナマの音に近い」ってのは会場も含めた”環境”に”ナマ”が左右されるので再生される場所も機械も千差万別の環境で同じように「ナマの音に近い」ってのはそもそも”有り得ない”。
つまり”独自の再現性”を求めているらしいです。
その追求の一つが”ダイレクト・カッティング”ってやつで、普通のレコーディングは演奏をテープにとって、そこからレコードプレスする板に溝を掘っていくわけですな。”ダイレクト・カッティング”は演奏している最中にテープにとらないでそのまま板に溝を掘る・・・つまり溝を掘る行為が”録音”って事。レコードプレスする板はだいたい3万枚くらいが限度なので、3万枚プレスしたら、もうプレスしたレコードでしか、その音を聞くことが出来ない。
3万枚って数字が多いか少ないかは別として、個人的にはなんかワクワクする展開と言うか。もう中古でしかそのレコードは手に入りませんし、なんかえらい貴重な感じもして、さらに”音がいい”ときた!。音の件は、テープを途中に介さないのでその分ロスが少ないと思ってください。詳しいとこまでは知識も時間もスペースもありませんので。
で、早く聞きたいなぁ~ワクワクって展開がホントは面白いんでしょうが、事実は全く逆で”ダイレクト・カッティング”云々を知る前にこの音が入ったCDを手にするというドキドキ・ワクワク全くない現代的展開と言うか。
実はレコード会社はダイレクト・カッティングと同時にテープにもしっかり収めていて後にCD化されているわけです。で、そのCDを入手してダイレクト・カッティングを知るという。更には、ハードオフかなんかで偶然にもアナログに出会ってしまっていとも簡単に入手してしまうと。
コレですな。
で、レコードとCD聴き比べてどうなのよ、ってのが今回の本題です。
第一印象は、エッヂが立ってる。CDっぽくエッヂが立ってる感じがする。あえて言うならば見本盤というか、プレスが若い感じ。以前ブログで見本盤の音が良い話をしましたが、そんな印象です。さすがに一聴してこれはプレス初めから5千枚くらいした頃の音だとかわかるような耳は持っていませんが(持っていたら正真正銘のレコード馬鹿者ですな・笑)、見本盤とそうでない場合の区別はつきます。
で、CDと比べてどうかと言うとこれが甲乙付けがたい。これってさすがダイレクトカッティングって感じです。というのは音のエッジに関しては、レコードでCDに近いってのはこれまで自分は聞いたことがありません。プレスが若い見本盤も音はクリアですが、それでもCDのクリアさとエッジの尖り具合には届かない感じなのですが、ダイレクトカッティングはほぼ匹敵するといってもイイかも。あえて言うならば、CDはちょっとキツイ感じの尖り具合。ギンギンに迫力ある演奏を堪能したい時はCD,ちょっと耳が疲れている時はアナログってトコでしょうか。
まあ~CDでも十分と言うか、ホント甲乙付けがたいもんなんですが、ここまでCDに近いアナログってのが発見でした。100万円超えるような機材を使うとダイレクトカッティングの真価を発揮できるのかもしれませんね(レコードの解説には部屋の温度は20℃に保ち、針圧はちょっと低めが良いなど、色々と条件が書いております。
次回その2は、自分が今のところ考えている”音が良い”サウンドとは?ってことを体現するレコードをご紹介です。
そうそう、音楽内容について触れてませんでした。リー・リトナー、ハーヴィー・メイソン、デイヴ・グルーシン、アンソニー・ジャクソン、アーニー・ワッツ、パトリース・ラッシェン、ヴィクター・フェルドマンがメンバーのフュージョン・バンドです。このメンツで悪いものが出来ようがないのですが、ハッキリ言って、一発どりでコレですか?と驚愕の演奏です。ハーヴィーの切れてるドラムは、フィルの途中でスティック同士が当たって”カチッ”って音がしているにもかかわらずブレることなく決まっています。
本来、JAZZは一発レコーディング(昔の話ですが)主流だったわけで、1970年代も後半での本レコードの演奏自体はJAZZはの王道に沿ったものと考えられますが、テクノロジーの進化でイイ音でいい演奏が聞けたと言う事でしょうか。
実は、このレコードの姉妹版として”テイク2”ってのがあります。要はもう一回ダイレクトカッティングしていたんですね。近日、こちらがCD化されますが、レコード持っていますので一言申し上げると、テイク1には及びません。
またまた追加情報ですが、この企画は日本企画なもので、輸入盤ありません。(今のところ)
更新日時 : 2011年10月29日 | この記事へのリンク :
早や10月も最終週ですが、温かくて過しやすいと言うよりは、暑い日があったりして寒暖の差によって体調管理が難しいかと思います。そんな秋の今日此の頃に合う音楽かどうか、甚だ疑問だったりしますが、今回の”探し歩記”はかのバグルズの2nd「モダンレコーディングの冒険」(まんま邦題)です。
「ラジオスターの悲劇」って曲で一世風靡したのは皆様よくご存知のことかと思いますが、彼らの2ndアルバムって知ってましたか?。
当時、セカンドの存在も知っていましたが、音を実際に聞いたのは発売から5~6年経ってから中古LPを買ってでした。今回話題にしたのは、この前のブログでYESを取り上げた際にYESの新作「FlyFromHere」をちょっと紹介しましたが、その曲のバグルズのヴァージョンがこのCDボーナストラックで収録されていて、こちらの方が”良い”という意見を目にしたもので、CDを購入したからです。
あらためて聞いてみて、良いアルバムだなぁ~と。
ジェフリー・ダウンズがかのASIAに参加した為、トレヴァーホーンのソロ・プロジェクト化したバグルズですが、ジェフリーも4曲で参加しています。その後のトレヴァーのプロデュースの活躍からサウンドテクノロジーの面が強調される事が多いのですが、ジェフリーの参加曲を中心としてメロディの良い曲が多く、今回のテーマはその点に集約されます。
一般的にテクノと言うとデジタル楽器中心に作られた音楽と定義されてピコピコ無機質な印象が強いかと思います。まあ~事実その通りの曲も多いのですが。バグルズははたしてテクノかどうかと言う議論は置いとくとして、トレヴァーは80年代サウンドテクノロジーの先駆者的に祭り上げられている事なので特にそのソロ作に近い今作はそうゆうことにしときましょう。
無機質って理由は、機械による演奏であると言う機械の印象とリズムがジャストでまったく”ゆれ”がない点かと思います。ディスコで踊れる音楽で考えるとジャストで”揺れない”リズムでも十分・・・というのは踊り手がジャストのリズムに乗って”揺れる”からです。
人はそれぞれ固有のタイム感があって、個別に違うので、自分にフィットするテンポや”揺れ”方があるはずなんです。それで、ドラマーによってもグルーヴ感が違うし、聞き手も好きなタイプのドラマーに違いが出てくると思います。また、グルーヴ感ってのは、ジャストからちょっと前後にずれたり(それが”揺れ”)するから出てくるものなので、ジャストなリズムにはフィットしないわグルーヴしないわでハッキリ言って”ツマラナイ”。だから無機質な無味乾燥な印象かと思います。
で、リズムがツマライ音楽を”聴かせる”にはどうするかという点で、一つは音が新しく面白い。で、一つはメロディだと思います。
「ラジオスターの悲劇」もかなり良いメロディでしたが、詩の内容もメディアの変遷(ラジオ→TV)に対するアンチテーゼでとてもメッセージ性が高い。極論するとボブ・ディランや吉田拓郎顔負けなわけです。つまりはテクノはサウンド面だけが取り沙汰されることが多いですが、”心あるテクノ”はメロもメッセージもしっかりとしたモノがあると言う事です。
では、ここからが裏本題ですが、人力サウンドなのにツマラナイって音楽もあります。16ビート系の音を詰め込み過ぎたフュージョンとかです。例えばカシオペアとか・・・強力な反論ウエルカムで言いますが”カシオペア”とか。あの~別にカシオペア嫌いじゃないんですが、”心あるテクノ”よりは遥かにツマラナイ。何故かというと速いテンポで16ビートの音が密集していると”揺れ”様がない。(”揺れ”てても普通の耳にはわからない。)つまり機械と同じ感じなんですね。
先日、ある方が、カシオペア絶賛で、神保さんみたいに叩く人じゃないと合わせたくないんでライブではドラムは機械に演奏させています、絶対にリズム楽器は機械ってのが”譲れない”持論です、とおっしゃってました。この方、ベースをバンドでは演奏されるそうです。で、フュージョンをやるのではなく、ポップスだったりします。この方、最近YouTubeで森川美穂の存在を知って激賞しておりましたが、おかげでなんだか森川美穂まで”ツマラナク”思えてきた今日この頃です。
更新日時 : 2011年10月25日 | この記事へのリンク :
え~地元のお祭りも今年は無事に盛況で終わりまして、イベントも後半の仕事の繁忙期もひと段落したかなぁ~と。
お祭り→お囃子ってわけではないですが、今回の衝撃の一枚は四人囃子の”一触即発”です。
これですな。まあ~コレも有名と言えば有名でして何から語るか?って感じですが。知ってますか?。
個人的には言わずと知れたジャパニーズ・プログレバンドの雄と言うか、孤高の存在というか。
メンバーの佐久間正英さんが後にBOØWYやJUDY AND MARY 、L'Arc〜en〜Cielなど数々の大ヒットアーテストのプロデュースを手がけて有名になられましたが、他のメンバーも森園勝敏さんを始めその後の音楽業界に与えた影響は計り知れないかと思います。
え~自分が彼らの事を知ったのは大学時代でして、これまた”プログレ氷河期”だったんですね。FM横浜開局前だったかの試験放送か開始直後かと思うんですが、土曜の昼下がりにいきなり”一触即発”がオンエアされてぶったまげました。まあ~番組のフォーマットも決まってなくてリクエストそのままかけたッぽいですが、驚きました。
当然録音なんかしてませんから、レコ探しに奔走ですわ。いまでこそAmazonで”ポチっとな”byボヤッキーで簡単に手に入りますが、当時は廃盤だわ、発売レコード会社は存在しないわで「どうしたもんか」ですが、月に2回ぐらい都内のレコ店回り(だいたい3駅10店~)していたので多分1~2月で中古を手に入れたかと思います。
彼らはデビュー前十数社のレコ会社からオファーが来るほどの逸材だったので、このアルバムをレコーディングしたレコ会社も好きにさせてくれる好条件だったので契約したとメンバーは語っています。ですので、普通プロデューサーがついて”あ~だこ~だ”言われるところ、自分達の追求する音楽にまい進できたのが良かったのではないかと思います。
まあ~当時、自分が追い求めていたプログレにどんぴしゃと言うか、革新性、テクニック、メロディどれをとっても素晴らしいの一言です。
さてさて、そんな彼らが昭和の終わりに再結成してライヴをすると言う。まだ、一触即発買って2年くらいの話だから見に行きましたよ。今は無きMZA有明に。1988年の事だったかな。ライヴの前になんと”新作”も発表になっていて、これまた気に入って個人的ヘヴィーローテンションで聴きまくっておりました。
コレですな。
そのタイトルも「DANCE」と来て四人囃子流のダンスミュージックって事でしょうが、一触即発とはまるで違うものの(四人囃子自体が固定サウンドにとらわれない人たちで、アルバム毎に結構音が違う。)、一旦解散したとき(1979年辺り)の最後のアルバムからの路線を継承しつつ時代のサウンドを取り入れた見事なまでの”四人囃子”の音が構築された名盤であります。
当時、ライヴのサポートを務めた”PINK”のホッピー神山氏がライヴのパンフだか雑誌に語っていたのは、とにかく(この時のライヴは)難しかったと。で、四人囃子のお歴々はテク抜群なもんでホントにシゴかれたそうです。
で、新作ナンバーももちろん良かったのですが、一触即発をはじめとする過去の名作を当時のアレンジのまま再現すると言うファンには堪えられない展開に悶絶でしたね。普通はメンバー構成も変わって今風にやったりしょぼかったりするんだけど、当時の面子をゲストに呼んでそのまんまって感じでした。
家帰ってLDでも見るか。・・・DVD出てないんだよねぇ。
更新日時 : 2011年10月18日 | この記事へのリンク :
え~午後のひとときコーヒーでも飲みながらブログでも書こうかなぁ~なんて平和だなぁ~。夏休み前以来だなぁ~。9月は忙しかったなぁ~ネタ考える余裕なかったなぁ~このまましばらく落ち着いてほしいなぁ~。
なぁなぁになっているトシです。
覚えている方もいらっしゃるかと思いますが、ジャニスフォロワーシリーズ。今年の3月くらいだったかな、2回続けてやって次も予告していたような。前回から衝撃シリーズを展開しようとして、思いついたLPがよく考えたらジャニス~だったりして、そうかそうか続きにするかと探し歩記です。
下町の・・・じゃなかった下北沢のジャニス・ジョップリンこと金子マリさんです。
LPはコレ。
まあ~何から語ったらよいかって感じですが、このアルバムと出会ったのはかの難波さんがいたからで、おまけにレコードデビュー作ってことで何が何でも手に入れなければと。幸運にも中古屋でそれほど手間かけずに手に入りました。実は(毎度の話ですが)CD化されておりません。なんでも歌詞の一部に使ってはいけない言葉があるそうなので、その曲をオミットするしかCD可できないんでしょうが、メンバーはOKしないでしょうしね。ただ、プレミアまではついていないかと思うので気になる方は探してみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=0UNvEsya_9k
金子さんは言うまでもなく、Char(チャー)さんと伝説のスモーキーメディスンってバンドを一緒に組んでいてレコードデビューせずに解散後にバックスバニーを鳴瀬喜博(この方もスモメディ)さんと結成、このアルバムでデビューしました。
次作から後に結婚するジョニー吉長さんが加入、後々の金子ノブアキ"(RISEのドラムス)さん、kenken(RISEのベース)さん誕生(つまりマリさんがお母さん)につながります。
で、このアルバムは難波弘之って事で買って1曲目からマリさんのヴォーカルにぶっ飛びましたねぇ。なんちゅうか、いままで聞いた事ないインパクトで、声質といい声量といい圧倒されてしまいました。また、演奏も素晴らしく、デビュー作でこれかぁって凄すぎです。
その後、”なるちょ”、”なんば”が脱退、難波さんは”やまたつ”に拾われて、鳴瀬さんはあのカルメン・マキさんとOZを結成します。そのデビュー作がコレ。
まあ~これまた言うまでもないですが、マリさんじゃなくてマキさんはこのアルバムで世間をあっと言わせたと言うか、日本産ロックとしては当時異例の10万枚のセールスを記録した名盤です。
本人いわく”ジャニス・ジョップリン”に衝撃を受けて”ロッカー”に転向したってくらいですから影響受けているんでしょうが、ジャニスよりはよりヘヴィメタよりというか、70年代の時代にあった感じです。それがまた、OZのハードロックなサウンドにメチャマッチで素晴らしいです。
http://www.youtube.com/watch?v=pZYUjymvMTQ
マリさんのバックスバニーはライヴでマーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイン・オン」やルーファスの「ハーフムーン」(これってジャニスも歌っているんですが、彼らがカバーしたのはルーファスのヴァージョン)を演っているのでファンク系なんですね。で、マキさんはハードロック系と同じフォロワーでも違うところが面白いですが、実はマリさんは1995年くらいまでジャニスの曲を歌った事が無いそうで、つまるところフォロワーって事でもないらしい。(周りが勝手に”ジャニス~”って呼んでいただけ)。
その昔、自分のバンドでOZの上記アルバムの超有名曲「私は風」(中森明菜やSHOWーYAの寺田恵子なんかがカバーしている。)をライブでやったことあるんですが、キメが多くてなかなか全員合わせるのが大変でした。(結局、まとまりきれず)ただ、この曲を歌えるヴォーカルがいたのが凄かったと言うか、札幌にもジャニスが居たんですねぇ。今どうしているのかなぁ。そん時のライヴではジャニス歌わすわ、アレサ歌わすわ、で見事に歌いこなしていましたからねぇ。
更新日時 : 2011年10月02日 | この記事へのリンク :
ごぶサタデー、サンデー、今日は祝日マンデー。入居が繁忙期で良い事なのですが、ハハハ忙しくて可笑しくなっておりますトシです。
最近CD購入はしているのですが、じっくり聴く時間がない。
で、結局過去の回想にならざるを得ないんですが、発売から20以上経っていても鮮度が落ちていない(今聞いてもいい感じ)作品と言うのはご紹介の価値ありってことでお付き合い頂ければと思います。
ZABADAKと書いてザバダックと読む。今現在も活動しておりまして、コアなファンが多くいるユニット(と言うかソロプロジェクト)です。
そのデビュー作がコレ。
1986年の事ですが、当時ミュートマ・ジャパンって夜中11時30分からJ-POPのPVをたれ流す(一切DJとか邪魔なのが入らない。・・・と思ったがイントロにちょっと入るが映像に関してはPVのみ)番組がありまして(今もある?)、J-POP回帰(1984年辺りから日本のプログレからJ-POPに戻り始めた)に走っていた自分の情報源だったんですね。で、その番組でこのアルバムの一曲「オハイオ殺人事件」ってのオンエアされまして、衝撃を受けて→LP購入→ライブに行くという展開にあいなりました。オンエアからライブに行くまでの期間としては、鈴木結女さんにつぐ早さ。それも立て続けに2回も行くトコロなんざ難波弘之さんに匹敵する入れ込みようでした。
http://www.youtube.com/watch?v=4i_lNuufNfQ
当時、プログレッシブ・ロックに大変な入れ込みようだった自分ですが、その頃はいわゆるプログレ氷河期(って個人的に呼んでます。)でして、かつて名盤を怒涛のようにリリースしていた英国の大御所バンドは、解散かポップ路線に走って新作には期待が出来ず(プログレと言う意味では)、当時から3年くらい前にヨーロッパの名作群がキングレコードによって発掘されたヨーロピアン・ロックシリーズも早くも廃盤・プレミアになっており、英国プログレの名盤をアラカタ買ったりレンタルしたりで、聴いてしまった後が続かない、餓鬼状態の自分でした。
で、ちょっとでもプログレっぽかったりすると狂喜乱舞(例えば前回ブログのカーペンターズだったり)なんですね。
今では、ある意味ZABADAKをプログレの範疇で語ることはそれほど変ではないかと思いますが、当時少ない情報源であるミニコミ誌(一般の音楽誌でプログレが語られる事はほとんどありませんでした。)では一切ZABADAKに関する情報が伝わってこなかったので、多分プログレとしては見られていなかった。
で、で、個人的にはかなりプログレしていると思ったし、曲やメロがかなり良い。ツボですな、ツボ。デビューアルバムは5曲入りのミニアルバムだったんですが、もちろん捨て曲無しの上に、「オハイオ~」を上回る名曲「ポーランド」を収録、さらには上野洋子さんの天使の歌声(誇張無しです。多分異論もないと思います。)ですから。ちなみに「オハイオ~」はリーダーたる吉良さんの歌、「ポーランド」はインスト。
http://www.youtube.com/watch?v=viNvAbDhKh8
民俗音楽のファンである吉良さんのメロディは、ヨーロッパのそれもクラシック以前の雰囲気を持っている感じです。また、ドラムの残響音など非常に音の響きに拘っています。楽器もリーコーダー(小学校で習うあの楽器ですな。)をはじめ、木琴、木管などの多彩なパーカッションを絶妙に配置するセンスなど今聞いても感動を呼ぶ一枚ですね。また吉良さんのギターサウンドもQUEENのブライアン・メイばりに大変凝った感じやハードロック系では出てこないプログレ特有(といっても良い)の乾いた感じの軽いディストーションだったり、アコギだったりとこれまたヴァリエーションが凄い。
http://www.youtube.com/watch?v=J2loVTvzbsE
今でも上智大学学園祭でのリハーサル(野外ステージだったので大学外でも聞こえる)で聞こえてきた「ハイドインザブッシュ」に鳥肌が立ったのを覚えています。因みに最初のライブは白金だかのレストラン、2回目が学園祭。
「ハイドインザブッシュ」はコレ(2ndミニアルバム)
2枚目もミニアルバムってのが珍しいと言うか、売れてなかったので予算的に難しかったのかなとか。
さてさて、個人的にはプログレの切り口で紹介しましたが、実は当時からCMや映画音楽など”絵”のバックでは大変な売れっ子だったZABADAKでして、どこかで必ずその音は誰もが耳にしていたかと思います。つまりけして難しい音ではありません。
とは言いつつもプログレFANも満足なCDがコレ。
メジャーレコード会社との契約以外で発売された、インディーズ第一弾のミニアルバム(またまた)ですが、自由に売れ線に縛られる事のない状況が作り出した一枚とも言えるのではないでしょうか。
3曲収録のうち、組曲が2曲。クラシカルなシーケンス風なキーボードをバックにプログレ乾きギターがメロディアスに畳み掛ける様はまさに王道です。
更新日時 : 2011年09月19日 | この記事へのリンク :
ご近所にド○カ○のバックで叩くスーパードラマーSATOKOさんがいらっしゃいますが、今日は別ネタです。
え~カレンと言えば、姪っ子にそんな名前をつけられた可愛い娘が居ますが、バトン彼女のジェシカさんの妹が道端カレンさんと言うところが現在では有名なんでしょうか?。
さてさて、我々アラフォー(と言うか50歳の方が近くなってしまった。)世代にとっては、カレン・カーペンターですな。
彼女がドラマーであった事はわりと知られている事実かと思います。
で、話題にするほどかと言うと、それだけの事があると思います。
たとえば、プロ、アマ問わずドラマー必携の書「リズム&ドラムmagazin」の表紙になったりしています。
とか、ライブを見たことのあるファンならば、彼女が叩いているシーンは目にしているはずです。何千、何万という観客の前で演奏(例えば聖子ちゃんがピアノを弾くとかそういったレベルの話ではありません。)出来ることでさえ凄いと思いますが、実際ホントお上手なんですよ。
で、で、実はその実力が伺えるナンバーがあったりします。この情報はある意味”解禁”と個人的に思うのですが、もう20年ほど前に仲間内で個人的必聴曲を持ち寄って視聴会をした事があるんですね。
そこでクラブDJなんかをやっている音楽通をうならせた曲がそれになります。もちろん私なんかより曲数は多く知っている方々でしたが、カーペンターズってトコロに落とし穴と言うか、印象でグルーヴィなナンバーがあるはずがないって先入観なんでしょう。ノーマークなんで、何故コレがカーペンターズって事も驚きに拍車をかけたかと思います。
コレ、デビュー作なんですが、この中の「All I Can Do」と言うナンバーがその曲になります。
http://www.youtube.com/watch?v=JB657W91rX4
時代を感じさせるエレピにロール系(表彰式や注目の人登場場面の前奏で太鼓がタララララと細かい音をつなげて演奏するアレ)のフィルかましまくりドラムにベースもグルーヴィにブイブイ言っているジャズロック的な曲です。中間部には3声のコーラスがアーって入ってきてクラシック的な雰囲気を出してきて、「プログレ?」と思わず思ってしまう私です(笑)・・・・って事で最初に聞いたときはなんとプログレしてるんだぁと感動したんですが、グルーヴィなトコロはDJにもアピールするという”優れもの”だったんですね。
本来、DJは”踊れる曲”を探すわけですが、プログレは真反対な曲のオンパレードなモンで、カーペンターズ以上に”プログレ”ってだけでDJさんは拒否反応なんですが、実は”踊れる”曲もあったりします。(個人的には、クリムゾンだろうが、ELPだろうが踊れると思ってます。)
可笑しいのは、プログレアルバム紹介本とレアグルーヴ紹介本の両方にリストアップされるアルバムなんてものあります。優れものですな。
更新日時 : 2011年08月23日 | この記事へのリンク :