え~何度か本ブログに登場しているASIAのこのアルバム。
つい先日まで1988年頃発売のワーナーForeverYoungシリーズのCDを大事に持っていましたが、昨年末に
エイジア(詠時感~時へのロマン)~30周年記念プレミアムBOX【初回限定生産500セット/2DVD+CD+LP+Tシャツ/日本語字幕付】
ってのが発売されまして無事引退することに。多分森川美穂、難波弘之に並んで百回を優に超える皿回しになったかと思います。それだけお世話になったアルバムなので、上記「30周年記念プレミアムBOX」に対しては、モノ申して、ファンの方々に内容をお伝えすべきではないかと。それが私に課せられた使命ではないかと・・・・なんか選挙演説みたいだな。
はい、それではご静聴の程よろしくです。
まず、CDですが音良いです、ボーナスで「RideEasy」入ってます。コレは褒められる。今だにamasonで最も売れているCDは1987年発売のCDであることが基本的な事実なんですが、(それだけにコレまでリマスターが世間の常識で、とっくに引退しているはずの1987CDが未だ現役であることは)、元々音が良いって事があるものの、(それでかも知れないが、)リマスターへの取り組みが手抜きだったかと。で、今回の30’sは一応納得のレベルかと思いました。
それからTシャツ。さすがに50歳近くなってこのTシャツを着るのはどうかと思いますが、ファンにとっては嬉しいです。部屋に飾っても良いか(基本的にそれだけファンです。)
さて問題のDVD。これ2枚ありまして、1枚はドキュメンタリーです。当時物のTVを録画したレベルだと思って下さい。ですので、当時のTV映像と割り切ればなんの問題もありません。それどころか、スタッフショットなので、メンバーの素な姿が見れるし、ライヴ映像はソデの真横から撮っているので、ブートでは見れないアングルに「おおっ!」とはなります。コレはコレでオマケとしてもGoodです。
さてさて、お次はLP。コレは可もなく不可もなく。強いて言えば、100%ピュアLPを入れて欲しかったんですが、100%ピュアLPだけで¥5,800もしますから無理でしょう。でも例えばジャケ写のピクチュアーカラー仕様とか出来なかったかなぁ。次に問題視するDVDなんか付けるんだから。と思ってしまいます。まあ~でもCDと音の比較が出来るのは楽しみであります。
さてそれではお待ちかねの”問題DVD”ですな。
amazonを始めとして悪現雑言跋扈しているDVDです。
例えば「ブートでもこんな酷いDVD見たことないです。例えるなら、温度を測るサーモグラフィの映像のような感じです。」とか言われてます。
なるほど、なるほど。うまいこと言うなぁ。これまで多くの海賊版DVDを見てきた私ですが、ここまでぼやけて遠い映像は初めてです。距離固定で、少しも寄る場面ありません。ず~~~っと東京ドームの外野席中段位から見たセカンド辺りの選手レベルの大きさでさらにソフトフォーカスが強くかかっている感じです。(個人的には、顔出しできない人のインタビュー映像レベル)確かにジョン・ウエットンの脱退直前ライヴってのは大変貴重なのは分かります。しかしこの映像を売るってのは自爆ですわ。会社のイメージダウンってことがスタッフ分かんないのかな。まして、amazonの否定レヴューを削除するように工作したり、褒めるレヴューを多く載せたり、仕業があからさまで困ったものです。非を認めているのか知りませんが、発売価格¥9,800が発売日からamazonでは¥6,700円ですよ。”問題DVD”除いても割安だと思うんですが、如何でしょう。さらにですよ、解説文に”映像は良くないが、音はオフィシャル級で、同ツアーのライヴCD「ライヴ・イン・マサチューセッツ 1983.08.19 」より音が良い”って書いてあるんですよ。ホントに聴き比べたんか?。普通はBD>DVD>CDって順番が音質の基本ですよ。なのにDVDのくせに上記CDに負けとる。(個人的にはこの点が最も腹立たしい。)
画像は違いますが、こんな感じ(まだコチラの方が、寄っている分マシ)
http://www.youtube.com/watch?v=X95p75nxKuM
個人的には”要らん”まで言いませんが、シークレット・トラックならずシークレット・オマケとか、もっと30’sアニバーサリーを汚さない方法あったんと違いますか?。
・・・・とは言うものの、こころの中では「おおっ!これがジョン最後のライヴなんだぁ~」と想像力をフル発揮で見入ってしまいました。マニアの性ですなぁ。しかし、コレ本物なのかなぁ。こういう売り方されると疑ってしまいますなぁ。騙すならもっとちゃんとファンを騙してほしい。
更新日時 : 2013年02月02日 | この記事へのリンク :
アレッシーって覚えていますか?。80’sファン、AORファンの方々は「あ~いたなぁ」って感じでしょうか。ま~自分もそんなくちですが、最近ちょっとした発見がありまして・・・・。
またまたレトロなアナログレコードの話で申し訳ないんですが、お付き合いの程を。
レコードってプレスの段階によって音が違うんですが、何言っているか解りますか。所謂ビニールをスタンパーで溝を作るんですが、プレス工程を重ねることによってスタンパーが摩擦で減るんですね。で、そのスタンパーがこりゃダメだってなったら新しいのと交換するわけです。って事で、新しいスタンパーでプレスしたレコードと、”もうダメだ”に近い状態でプレスしたレコードでは音が違います、って事ですね。つまり、新しいスタンパーでプレスしたレコードの方が音がいい。
なに細かいこと言ってんだ、と言われそうですが、コレが結構違うんですよ。
で、おうちに2枚同じレコードが有った場合、(よっぽど好きな無人島レコードで、無い限り)どちらか1枚は売っぱらうわけですね。(なんで2枚有るかというと、間違って2枚買っちゃったんだよ。うっかり。)
で、基本音の悪い方を売るでしょう。そこで聴き比べるわけですよ。何枚も(うっかりが多いもんで・笑)やってますが、ほぼ優劣つきますよ。
で、で、先日の聴き比べがアレッシーだったわけですな。
コレ。
で、普通はA面の1曲めで比べるんですが、たまに聴き比べに時間を要すような曲だと2曲めで比べなくてB面1曲めにします。理由は2曲めの頭に針を落とすのが、難しいから(たいした理由じゃないですが・笑。だったらひっくり返す方が面倒じゃないかって。)。
なんで、このアルバムの1曲めが時間かかるかというと、「ギムサムラヴィン」(あの超有名曲:スペンサー・デイヴィス・グループの1967年の大ヒットで、その後のカバー曲は大多数に及びます。作曲&歌はスティーヴ・ウインウッドです。)のカバーが1曲めでイントロはベースのみで数小節進行するもんで。
で、B面なんですが、聴いて驚いたのは曲が違う。ええー!!ってビックリしてクレジット確認したら確かに違う。実は1枚は国内盤だったんですが、国内盤1曲多い。で、で、よく国内盤の帯を見たら1曲多いそのB面1曲めがナント!アルバムタイトルナンバーじゃあ~りませんか。
えっと~写真で確認しましょうね。
これ、輸入盤レーベル。
国内盤。
帯。
ってな訳ですが、英題は「Wards&Music」で同じです。
理由は簡単ですが、「ゴー・オールナイト」いい曲です。日本ではシングルカットまでされてます。何故本国米盤では収録なかったのか、その辺はネットで調べようとしましたが、な~んも出て来ません。
もう一度言いますが、ゴー・オールナイトいい曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=EAVeVy2TFaw
予想するにアルバム全体としてみると雰囲気がちょっと違うのかなと。
CFタイアップとかして、巷に流したら売れたんでしょうなぁ。宣伝ミスだろうなぁ。
たぶんアレッシーと言えば
コレですよね。普通。
ここまで来るのに、苦節アルバム4枚費やしていますよ。レーベルもA&Mから(クインシー・ジョーンズの)Qwestレコードに移籍して、かのクリストファー・クロスにプロデュースをお願いしてコレです。時代がまさにAOR全盛期ですから。まあ~それまでは見た目で売ろうとして失敗というか、音でも行けるだろうと欲を出したのが中途半端な結果と言うか。それとアメリカよりイギリスで売れた(見た目か?)らしく、「ギムサムラヴィン」とか収録したんだろうけど、それもどうかって感じですよね。で、日本ではAOR路線を狙い「ゴー・オールナイト」で勝負だったんだろけど、宣伝は勝負しなかったんだろうなぁ。ネルソンとかアレだけ売れたんだから可能性はあったかと思うんですけどねぇ。
隠れた名曲ですな。こんな形で発見するとは。(発見でもないか、帯にあんなに大きく書かれていてねぇ。英題が「Wards&Music」っても知っていたのにねぇ。)
それでですね、国内盤は見本盤で間違いなくプレス新しいはずなんですが、僅かながら輸入盤に軍配が上がりました。って事でどちらも売りには出しません。
因みにゴー・オールナイトはこの「Wards&Music」の国内盤CDには未収録です。
がこんなベスト(国内盤)にこっそり収録されています。
←ジャケの色合いもコッチが正解だよねぇ。
更新日時 : 2013年01月26日 | この記事へのリンク :
アメリカン・フォーク・ブルース・フェスティヴァルと言うタイトルのDVDがシリーズで3タイトルありまして。正月休みに見ました。
なんでいきなりコレなのかと言いますと、TSUTAYAがやっているネット宅配のレンタルCD,DVDのお店でディスカスってのがありまして、月に8枚固定レンタル契約すると、8枚借りた後は旧作DVDが無料で借り放題なんですね。(借り放題と言っても発送返送に3日はかかるので、マックス16枚ぐらいでしょうか。
で、そこでミュージック物を色々と借りるわけですな。
で、コレ。
全て映像はモノクロですが、絵も音も予想以上に良かったです。と言うか、音イイです。TV収録なんでしょうけれど、イイ音で録ってくれたんだなぁと思います。アメリカンフォークブルースフェスティバルと言いましてもフォークが付いているからといって、ボブ・ディランとかは出てきません。単に”歌もの”をフォークと呼んでいただけのことかと思います。つまり、ブルースてんこ盛り。演奏者は黒い人ばかりです。
いや~コレが素晴らしい。正直ブルースナメてました。スミマセンm(_ _)m。
まず、楽器の演奏能力が皆さんずば抜けて高いです。メロディのクオリティも高いレヴェルにあります。
ブルースと言うとズッズ、チャッチャって感じのスローシャッフルのビートに乗ってシャガレ声で延々とマイナーメロディの歌が続くだけの印象が強かったですが、基本フォーマットはソレだとして、多彩なヴァリエーションがあって飽きませんでした。で、特に強調したいのが、あれ?これってBeatles? Zeppelin? Purple? ってな感じで元ネタの雨アラレ。さらにはロックに留まらずポップス方面もアレコレ、しまいにはこのフレーズは小田さんのオフコースのあの間奏部分じゃあ~りませんか。
ブルース恐るべしですわ。
ポピュラー・ミュージックの多くがこれだけ影響を受けていて、ソレを良いなぁと聞いている自分が居るわけで、ブルースさまさまじゃないですか。
実はこんなCD持ってまして、もっとちゃんと聴かにゃあアカンですな。
トコロで、先月発売の愛読誌レコードコレクターズ1月号
の特集記事でニッポンのギタリスト名鑑ってのがあって、ライターのKさんが特集の締めくくりにこんな事書いてました。
「・・・J-POPのニューカマーにおける洋楽の影響は目に見えて衰えた。そして近年は毒にも薬にもならない新人ばかり増え、いつのまにか消えている。育成能力もそのキャパシティもない今の邦楽がK-POPに駆逐されていくのは、ある意味、当然のことではないか。」
なるほどねぇ~納得だなぁ。ホントそうだよねぇ。個人的にはほぼ2000年以降ほとんど気になる邦楽ないなぁ(かと言ってK-POPにしてもしかりですが。)今後も期待できないんだな、ってことは。(期待もしてないけど。)
また、有名なレコード・ディレクターの高久 光雄さんが、同じく同誌で語っていたのは
「・・・洋楽部の役割って、邦楽ディレクターの養成にあると・・・」
ブルース知らずに邦楽作れないと。そりゃそうだ。
更新日時 : 2013年01月19日 | この記事へのリンク :
え~遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
年末年始のブログは勝手に恒例にして年始めは干支ジャケなもんで、今年は蛇です。
蛇というと、例のバンド・白蛇がありますが、まあ~あたり前田之助ですので、他をあたってみました。
まあ~個人的にインパクトあったのはコレでしょうか。ジャケいっぱいに絵が書いてあるってトコロが見事に蛇ジャケしてます。が、しかし聞いたことがありません。(でもジャケは覚えていました。)ちょっとネットで試聴しましたが、なかなか良かったです。元々メロには定評があるヒープですからサウンドに変化があろうと無かろうと問題無いわけですな。ヴォーカルがジョン・ロートンに交代したばかりですが、とてもマッチしてGoodです。
はい、こちらは蛇よりもおっさんの顔がクローズアップされているので、若干難ありなんですが、こちらはよく知っているもんで。(実はコレ蛇というかメデューサ・・・ギリシア神話に登場する女の怪物で、蛇の髪の毛と、覗き込むと石になるという瞳を持ち、肌は青銅のウロコでびっしり覆われ、背中には大きな黄金の翼が生え、口からはイノシシのような鋭い牙が覗いているそうですが、この顔はおっさんだろう。)
かのアラン・ホールズワースがこの前のアルバムに参加して弾きまくっているんですが、放浪癖有る方で、このセカンドはいらっしゃいません。がしかし、その代わりに加入のオリー・ハルソール氏がこれまた素晴らしいんですね。その代わりと書きましたが、実は二人共いらっしゃる時期がありまして、なんとライヴ音源も存在してあります。まあ~ギタリスト二人は要らないってホーさんが思ったのかもしれませんが、居て欲しかったなぁと言う感じですな。その後、テンペストはあっさり分解しまして、ジョン・ハイズマンさんはかのゲイリー・ムーアと組んでコロシアムⅡでこれまた素晴らしいお仕事をします。
以下色々出て来ましたが聞いていないのでコメントなしでご鑑賞お願いします。
はい、やっぱ蛇ジャケは印象が良くないというか、ヘビメタ系しか有り得ませんなぁという感じでしょうか。上記3枚はそれぞれ名盤と言われる類なんで聴いて損はないと思います。
今年もよろしくお願いします。
更新日時 : 2013年01月08日 | この記事へのリンク :
え~今年も早いもので仕事納めになりました。毎年恒例の今年の墓碑銘振り返ってみましょう。
玉木宏樹さん
え~知る人ぞ知るかと思いますが、ジャパニーズ・プログレ史上欠かすことの出来ない名作「タイムパラドックス」を1975年に発表しております。東京芸大出身のバイオリニスト、作編曲家で昨年まで盛んな音楽活動を続けられておりました。「タイムパラドックス」には羽田健太郎、高中正義、鈴木キサブロー、吉川忠英、松武秀樹ら多数のゲストを迎えその才能を存分に発揮した完成度の高い作品です。コレ1作しかプログレしてませんが、それだけに圧倒的な存在感を放っているかと思います。ジャケも最高です。
ホイットニー・ヒューストンさん
80年代後半にモデルのような容姿端麗で美声かつ声量あるすぐれた歌唱力で世界に衝撃を与えたスーパースター。後のスキャンダラスなことはすっぱり忘れて良き80年代を思い出しましょう。かのボディガードのさらなる世界的大ヒットは個人的にはオマケがついた感あり。まだまだ良作をたくさん出せる人だと思います。
デイヴィー・ジョーンズさん
かのモンキーズで一世風靡したヴォーカリスト。実は、モンキーズ前にソロ作品があったことは意外と知られておりません。今年CD再発されて買いました。でも、やっぱりモンキーズ良かったですよね。中学時代に番組が再放送されて再ブレイク。あの時に知ることができて僕の人生幸せだと思います。
←中身よりジャケで選びました。
レボン・ヘルムさん
言うまでもなく、アメリカの偉大なるBand、ザ・バンドのドラマー。ヴォーカルもとってました。アメリカの国民的Bandってイーグルスとかキッスよりもザ・バンドとザ・バーズだそうですよ。歳くって最近よく分かります。アンサンブル、グルーヴ、ハーモニー、メロディどれをとっても素晴らしい、深い。って事でどの作品も良いんですが、あえて批判覚悟でコレでしょうか。
ドナルド・ダック・ダンさん
ブッカーT&TheMG'sのベーシスト。”メンフィス”出身の60年代、70年代にソウルシーンには欠かせない存在。かのスタックス専属って言えば十分でしょう。お世話になった方多いと思います。
←出てました。
ドナ・サマーさん
これまた、言うまでもないスーパースター。全盛期は全米チャートベスト5に2曲ランクインなど当時の記録を次々に塗り替えるバカ売れ状態。それまで普通に売れていたのにソレが下積み時代思えるほどの世界制覇でした。ディスコ・ブームってのがありましたが、ソレを牽引する実力があったんでしょう。他の人が霞む勢いはかのBeatlesを思わせると言っても過言ではないでしょう。それくらい当時は凄かったんだから!。(リアルタイムに聞いてないとここまでは言えません。)
←ケバイジャケットとか言わないでよ。当時はコレをみんな買ってたのよ。(byマツコ)
で、時を同じくしてディスコシーン(=当時の音楽シーン)を牽引していたのがビージーズ。オーストラリア出身ながら60年代からアメリカでヒットをだして活躍。3兄弟ならではのハーモニーとメロディセンスを生かした曲で既に多くのファンがいたにもかかわらず、時代を読んで(いい意味です。ポップスは時代とともにあるということをよく理解して万人に良い思いをさせる曲を作るのがヒットメーカーであるということ。)ディスコにその才能を全てぶつけた結果が世界制覇になったかと。とかくリズムが強調されるディスコにありながらそのメロディは他のポップスをも卓越するものがありました。当時、ドナにBeeGees,それにABBAを加えたら世界の音楽総売上の50%は行っていたんじゃないでしょうか。
で、その3兄弟のロビンさんが亡くなりました。すでにモーリスさんは鬼籍に入っておりまして、3兄弟の弟でこちらも全米No.1を出しているアンディも若くして夭折しています。のこりはバリー・ギブさんだけになってしまいました。
数ある名作の中から1枚選ぶとしたらコレ。サタデーナイトフィーバーの巨大ヒット直後にプレッシャーとか有ったと思うのにさらにソレを超えるといっても良い傑作を作ったのは奇跡にしか思えません。才能が溢れかえっていたんでしょう。
ジョニー吉長さんはこちらで取り上げています。
http://www.central-tp.com/blog/central-tp/1/id/51997
ジョン・ロードさん
まあ~この方もあえて言う事も無いというか、このブログを読んでくださる方で知らない人は居ないんじゃないかと思えるビッグネームです。ハードロックの鍵盤の基礎を形作ったというか、鍵盤で名を残したのは、この人とキース・エマーソンくらいではないかと。ギタリストは星の数くらい有名人居ますけど、キーボードプレーヤーですよ。(マニアな人は、ドン・エイリーだとか、リック・ウエイクマンだとか、エディ・ジョブソンだとか、難波弘之だとか色々出てきますけどね。)
で、コレ。
こりゃ、沢山の批判来そうですな。個人的には正直言って融合してないと思うんですが(他にもっと融合している作品を多々知っているもんで)、作品として悪くはなく、パープルFANにそっぽ向かれている立場を少し回復してあげたいなと言う気持ちとこの作品までジョン・ロードさんがパープルのイニシアチブを握っていた事実から取り上げるべき作品と感じたまでの事です。その後、2000年を超えてこのアルバムをライブで演奏したり、新たにオーケストラとのアルバムを制作したりしているトコロを考えてもジョン・ロードさんがやりたかった事ってのがコレなんではないかと思います。
佐藤博さんはこちらで取り上げています。
http://www.central-tp.com/blog/central-tp/1/id/58438
最後にデイヴ・ブルーベックさん
プログレファンにはお馴染みの変拍子ですが、一般的には言葉からして「なんのこと?」かもしれません。・・・拍子から説明かあ・・・・手を叩く事を手拍子って言いますよね。つまりリズムの事ですな。
皆さんご存知のヒット曲、好きな曲、知っている曲の99%は4分の4拍子、4分の3拍子(8分の6拍子)いずれかかと思います。ところが実はどっかで聞いた事があるけど曲名を知らない曲には上の拍子以外のモノが結構有ったりします。その一般的ではない拍子のことを変拍子。
変拍子で世界で一番有名かと思われる曲がデイヴ・ブルーベック・カルテットの「テイク・ファイヴ」その名の通り5拍子。
なぜ、変拍子が存在するか。ソレはいろんなリズムがあってしかるべき必然・・・つまり当たり前。人は左右対称な体を持っていて両手で叩いてリズムを作ると右左で一回づつ叩くと2回になるので、自然にはリズムは偶数回になりますが、世の中には奇数と言う数字も存在するので3拍子、5拍子あって当たり前。なのですが、体の構造上偶数回の方が馴染みやすい。だから4拍子がポピュラー(ちょっと強引ですが)かと。ところがこの「テイク・ファイヴ」は実に軽快に5拍子に乗せてくれます。あれ?なんか違うけど楽しいって感じてくれたらあなたはもう変拍子の虜です。というか、きっと何処かで聞いたことあると思いますよ。(ただ、実は作曲はメンバーのポール・デズモンドさんなんですけどね。)
http://www.youtube.com/watch?v=7dmfS8WdK1I
ね、聞いたこと有るでしょう。
というわけで、今年も以上の方々が去ってしまいました。残念です。
ただ、ミュージシャンに限らないとJAZZ評論家の岩浪洋三さん、俳優の大滝秀治さん、歌舞伎の中村勘三郎さんが無くなったのが個人的には寂しい限りです。
では、良いお年を。
更新日時 : 2012年12月29日 | この記事へのリンク :
昨年、再結成U.K.を川崎で見まして、楽しかったんですが、幾つか指摘スべきところがあり、本ブログでも書かせて頂きました。
で、今年、ドラムがかのテリー・ボジオになって当時の面子に揃ってのライヴで来日を果たしました。サポートも無しで当時と同じって事で興味があったんですが、都合が悪く行きませんでした。
で、ネットとかでブートレッグが流通し始めたんで買いました。
コンサート料金は高いし、行く手間もかかるし、夜出るとなるとカミさんの機嫌は悪いしと、40親父にとってはライヴは骨が折れます。
その点、お茶の間の50インチのTVで家族が寝静まった後に風呂あがりで一杯やりながら見るってのは楽ですわ。(根っからライヴ派じゃないんでしょう。)
ブートなんで映像のクオリティとか仕方が無いトコロはありますが、オフィシャルで出なくてもこうして”お茶の間観戦”できるのは、ホント有難いことです。
で、見ました。コレ
販売先のコメントを載せると
「メインは5月11日のモントリオール公演で、他にも3日目のニューヨークなど、いずれもモバイルも含む各種オーディエンス映像ながら、ステージからの至近距離による超特大アングルもあり、画・音質いずれもクリアーなトータル83分。特にボジオの10分以上に及ぶ超絶なドラム・ソロなどはやはり映像で確認すると、そのすさまじさを改めて再認識。音と映像でこのUSツアーの全貌を知ることができるファン必携マスト・アイテム。 」
コメントに偽り無し。ボジオさん凄い!この人シンバルをかなりミュート(音を響かないようにする)するもんで、パシュッ、パシュッって感じで独特なんですが、普通の人はシンバルは響くようにして叩くモンです。(当たり前ですが、楽器は音を出すわけで、トランペットとかミュートするケースもありますが、大きな音を鳴らしたいのは人情でしょう。ましてドラムのシンバルですよ。)ボジオさんは個性的な音ってこともありますが、とにかく音数が物凄く多いモンで、シンバルが響くとその音数がきちっと伝わらないって発想かと思います。
また、この人アクションが大きい。速く叩くにはストローク短くしないと無理なんですが、無理やりアクション大きくしている感じで、あのアクションでこの音数ってのは驚異的です。初来日の時のボジオさんは女の子みたいな可愛い感じのルックスで肉体派の強力なドラミングにものすごいギャップを感じたんですが、今回も年齢を考えると凄い体力だなぁとびっくりデス。(それに引きかえ我らがジョンは年齢なり、いやそれ以下にボロボロって感じ)。
そうそう、それと前回のライヴで不満だったのが、誰もコーラス取らない。誰もフォローしない。そりゃあ飲み過ぎたジョンが悪いですよ(声ガラガラ)。しかし、昔はエディもコーラスしてたじゃん。ドラムのテリーもしかりですよ。・・・・で、今回キング・クリムゾンの”堕ちた天使”をエディの弾き語りでフロントに二人並んで演奏した時ですよ。エディおもいッきりコーラスしてるじゃ、あ~りませんか。それもジョンより上のパートですよ。できるじゃん。っていうか、エディもクリムゾン大好きなのね。コーラスの本気具合が”好き好き”度アピールしてました。
見る方も30歳年取ったわけで、お茶の間観戦が楽でいいなぁ。
更新日時 : 2012年12月14日 | この記事へのリンク :
前回はCamel キャメルって事で、メル・コリンズの項でも書きましたがこのバンドはフルートが結構フューチャーされたおりまして、今回はフルートが活躍するバンド、アルバム紹介。
キャメルで有名なのはコレ。
曲はコレ
http://www.youtube.com/watch?v=VEu1cele7BI
まあ~見事にキャメル節と言うか、素晴らしい。このアルバムは有名なスノーグースの物語をコンセプトにまるまる1枚を使って作られた傑作です。是非、全曲の流れを堪能して頂きたい作品。
続いては、同じく英国のバンド、ジェスロ・タルです。中黒をどこに入れるか・・・・ジェス・ロタルとか間違えそうです。(ファンならそんなコたァないか・笑)
近年発売されたワイト島のライヴ盤のジャケがコレ。
コレ、足を上げているのがポイント。有名っちゃあ有名なポーズですな。イアン・アンダースンが若くて別人のようですが、他のアルバムではこんな感じでなもんで。
で、多作な方々なもので、コレというと色々あるのですが、反則ワザの批判覚悟でコレ。
曲はコレ
http://www.youtube.com/watch?v=poy89VS19LE
な~んでかは、分かる人はすぐ分かるんですが、このアルバムだけかのエディ・ジョブソンが参加しておりまして、よりU.K.とかのプログレ寄りになっているからで、ハイ、個人的趣味に走っておりますな。やはりタル寄りになるとこちらでしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=iWJgJkVL0xM
さてさて次はオランダのフォーカス。オランダはイギリスから見ると海を隔てているんですが、例のパーレーツ・ラジオが聞こえる場所なもんで、英国ロックの影響が顕著なんですね。で、そのオランダから出てきた世界的ロックバンドが”フォーカス”。全米のチャートで100位位内にインするくらいですから。で、その世界的ヒット曲がコレ。
http://www.youtube.com/watch?v=g4ouPGGLI6Q
ヒットしたもんで、YouTubeもいっぱい出てきますな。タイトルが「悪魔の呪文」。アルバムはコレ。
なんでこんな曲が大ヒットと思わないわけではないですが、プログレが世界的にウケていた稀有な時代の象徴かと。それにしてもコミカルで、コレを勧めるのは正直勇気要りました。もっとコレ!って曲有るんですが、なにせ長い。
フルート吹いているのが、タイス・ヴァン・レアって上のジャケの右端の人。タルのイアン・アンダースンと共に”唾飛ばし”系の代表って感じです。クラシックの人が見たら卒倒モンですな。フルートもロックするとこうなるって事でしょうか。
最後に、フランスのアジア・ミノールをご紹介。
う~んジャケ小さい。80年代の数あるプログレの中でも最上位に置かれるジャケのセンスとサウンドです。LPでも持っていますが、このアートワークはLPじゃないとと声高に言いたい一品です。
そのアルバム1曲めがコレ。
http://www.youtube.com/watch?v=rl2LRrgUFdc
イントロのリズム出しから、緩急激しい展開、楽器の配置など文句のつけようがありません。プログレはかくあるべしと言いたくなるお手本のような曲です。メインヴォイスがフルートって事ですが、聴きこんであっという間に時間が過ぎてしまう程個人的には魅力的な曲です。
いや~、やはりフルートでくくるとプログレばっかりや~。
更新日時 : 2012年12月01日 | この記事へのリンク :
え~先日はゴンザレスからココモって話でした。
”ココモ”って言うとかのビーチボーイズのヒット曲を思い浮かべますが、そのヒットから遡ること10年前に存在した英国のファンク・バンド。
なんでも、ゴンザレス、ココモ、アヴェレイジ・ホワイト・バンドが当時の3大英国ファンク・バンドってことらしいです。
アヴェレイジ・ホワイト・バンド以外は知る人ぞ知るって感じでしょうか。
ゴンザレスは2000年くらいにレコ店で見つけて知ったんですが、ココモは1980年代に売っていた故北村昌士さんの名著「キング・クリムゾン-至高の音宇宙を求めて-」(コレはクリムゾンFan必携の”バイブル”。もう一度言います”バイブル”)
にアルバム・レヴューが掲載されていたので知っとりました。要はクリムゾンに参加したメンバーの他に参加したアルバムを乗っけていたんですが、プログレやクリムゾンの音楽に全く無縁なアルバムを掲載しているところが尊敬に値しますな。当時のゴリゴリのプログレ野郎でアホな自分はとりあえずプログレを期待して”ココモ”を買うという愚挙にでましたが、「これはこれで良いな」と。ははっ。(ブリン・ハワースは全く無視でした)
KOKOMOのデビュー作は『ファンキー・マシーン★ココモ1号』
http://www.youtube.com/watch?v=-AJCHQhXIJU
ゴンザに比べるとクールな感じですが、こちらもクラブ受け間違いなしです。よりヴォーカルに比重がある点もゴンザと違う感じ。もっとヴォーカル・メインにするとアヴェレイジ・ホワイト・バンドになるか。玄人ウケな分、ヒットしなかったんでしょうなぁ。
メル・コリンズさんはクリムゾンからいきなりココモ移籍ではないんですが、ここまで音楽性が違うバンドに在籍ってのも面白いですよねぇ。まあ~クリムゾンでもライヴではファンキーに吹いていたそうですから。
で、メル・コリンズさんはその後またプログレ・バンドのキャメルに参加します。キャメルはリーダーのアンディ・ラティマーさんがギターも弾くけどフルートも吹くもんで、メル・コリンズと場合によってはツイン・フルートになってしまうという世にも珍しい編成になったかと。
クリムゾン特有の攻撃性や破壊性はキャメルにはありません。叙情的な雰囲気とメロディアスなサウンドが特徴的でして、またまた音楽性の違うバンドって事で。メル・コリンズさん参加のアルバムではコレ。
http://www.youtube.com/watch?v=GKK7jzwxbhw
名曲「Echoes」です。同名のCamelカバーバンドが日本に居たりします。
いいフレーズですよね。まさにキャメルって感じです。
因みにメル・コリンズがいた頃のライヴ映像がコレ。
http://www.youtube.com/watch?v=G486fTtdk5g&feature=related
中央のギターがアンディ・ラテイマーで左隣りの白いのがメル・コリンズ。ベースはリチャード・シンクレアか。オールスターズですな。
メル・コリンズさん、いきなりソプラノ・サックスでケニーG.ですか?って感じで笑えますが、オープニングからフューチャーされまくりで人気の高さと大物扱いが感じられますなぁ。
更新日時 : 2012年11月18日 | この記事へのリンク :
前回はパイロット分裂後の2作品をご紹介しましたが、今回もその流れで探し歩記。
パイロットの「TwoTheCrowd」もそうですが、イギリスにもAORっぽい作品がゴロゴロありまして(AORと言うとアメリカって感じですが)。カラッとした西海岸に比べると英国独特の湿っぽさというか、英国らしい雰囲気があったりしてそこがコレまた好かったりします。
まず、コレ。
いや~いいジャケットですよねぇ。間違いなくジャケ買いしますね。
1979年発売ですよ。いや~これまた縁起がいい(笑)。素晴らしいですな。
クリス・レインボウさんです。オリジナルアルバムは今作品がラストの3枚しかありませんが、他人の作品に参加が多くあります。
このアルバムはAOR本には必ずと言ってよいほど紹介されている折り紙つきの作品ですが、一人多重コーラスからビーチボーイズ・フォロワーとしてもその筋のファンには知られたシンガーソングライターです。(本人もブライアン・ウィルソンを敬愛してやまない。)
英国の至宝とまで言われた美声を最大限に生かしたメロとアレンジで他の追随を許しません。女性の場合は”美声”はよく話題になりますが、男性で美声ってのは(好みによるかもしれませんが)珍しい。
で、実は多くの洋楽ファンは彼の美声を間違いなく耳にしているんです。かのアラン・パーソンズ・プロジェクトの曲でコーラスを多く担当、バラードではリード・ヴォーカルをとったりしています。
アラン・パーソンズ・プロジェクトと言えば、パイロットのデヴィッド・パットンもメイン・ヴォーカルとしてヒット作に参加していますし、クリスさんともどもキャメルにも参加しているなど、共通点多しです。
このアルバムには、サイモン・フィリップス、モ・フォスター、パイロットのイアン・ベアーンスンなど錚々たるメンバーがバックをつとめていてその点も非の打ち所なしですな。
http://www.youtube.com/watch?v=NoQOAwEI-XQ&feature=related
さて、同様に英国AORっぽいオススメの次はブリン・ハワースさん。
これまた良いジャケですな。写真にちょこッと文字入れしただけですが、ブリンさんがあまりに様になっているので格好イイ。
スライド使っているなぁと分かった方居らっしゃると思いますが、実はデビュー当時はアメリカ南部のスワップロックを演じてまして、その筋の方には知られていたかも?。と言うか、知ってる人いる?。
これは、レコ店でかかっていた曲に見事に引っ掛かって買いました。即買いでした。ってくらいこのアルバムの1曲めに刺されちゃいまして。
コレですな。
http://www.youtube.com/watch?v=6cHaUfcFCNU
ああた(貴方)!このイントロどうですかっ!。AOR以外の何でもない。さりげないピアノにホーンセクションが絡む瞬間なんて鳥肌モノです。
あ~久しぶりに聞いてもコーフンしますな。素晴らしい。
これね、メロも良いんですが、AORのポイントはプロダクションにありですから、アレンジですな。ゴンザレスってバンドのスティーヴ・グレゴリーさんがホーンアレンジって事で、コレが効いている。
ゴンザレスは英国のスタジオ・ミュージシャンの集合体で一言で言えばファンク・バンドですが、ラテン風味、ソウル風味など多ジャンルわたるエッセンスを織り込んだサウンドで異彩を放つ素晴らしいグループです。こんな感じ。
http://www.youtube.com/watch?v=qf9-Nq8qGQE&feature=related
アルバムはコレ。
初期2作品はフリーソウルFanにはかなりアピール度高いのではないでしょうか。
話は、ブリン・ハワースさんに戻りますが、デビュー作には元キング・クリムゾンのゴードン・ハスケルさんやメル・コリンズさんが参加してまして(ゴードン・ハスケルはその昔ブリン・ハワースとバンド同じくしていた、メル・コリンズは何でも屋なんでどこにも顔出す)お名前は存じてましたが、知った当時はゴリゴリのプログレFan時代だったので、”プログレ無関係”との事であれば全く興味なしでした。
さてさて、その何でも屋、元キング・クリムゾンのメル・コリンズが居たゴンザレスと並び称されるファンク・バンド”ココモ”もオススメなんですが、・・・・・この調子じゃ終わらないがな(笑)。また次回!。
更新日時 : 2012年11月11日 | この記事へのリンク :
ネタ不足なモンで、色々考えていたんですけどね、コレといった決定打が無い。ない。まあ~ブログなんて”決定打”もなんも無いだろうとも思うのですが、小ネタは書いても面白く無いというか、自分が読んで面白くないモノを他の人が読んでも面白くないだろうと。
そんでもまあ~ブログは日記みたいなモンだからとりあえず思いついた事を書けば良いのではと言う立場に立って考えてみると、色々考えた事を書いてみるかと”強引に”探し歩記です。
かの森川美穂さんがかつて在籍していた事務所に”オフィスとんで”ってのありましたが、”オフィスとんで”は円広志さんが作った事務所で、その名前はかの大ヒット曲”夢想花の歌詞「とんで、とんで・・・(9回)」からきています。
「とんで、とんで・・・」の歌詞の続きは「回って、回って、回~る~」なんですが、同じ連呼系歌詞で同じ頃に「回る回る回転木馬」と言う歌詞でちょこッとヒットしたのが、知る人ぞ知る越美晴の”LoveStep”。
コレですな。
http://www.youtube.com/watch?v=vOfpFppDwAY
越美晴さんのファーストは結構好きです。まあ~1978年ころの話ですんで、当然と言えばそうですが。コレですな。
今聞いてもかなりイケてます。本人の楽曲も良いのですが、バックがフュージョン系の人達で素晴らしい。よかったらぜひ聞いてください。
このジャケットみて思い出すのが、ウイリアム・ライオールの唯一のアルバム「SoloCasting」
両方共、せっかくの美形フェエスに絵がかぶっている。まあ~背景の紫~ピンクも含めてジャケット・パクリですな。(もちろん下が最初)
ウイリアム・ライオールさんは、知る人ぞ知る(かな?)パイロットのオリジナル・メンバー。パイロットと云えばBeatlesフォロワーとしてはかのBadFingerと並ぶ存在で、Beatles無き70年代Beatlesファンの耳を潤したグループとしてファンの間では知られています。そのパイロットで鍵盤と作曲担当がこの人。
このソロ作もかの”サージェント~”辺りの影響大です。Beatlesに駄作が無いように(あえて言ってます。)パイロットにも駄作のたぐいは無いのですが、このソロ作も同様でポップなメロは大変素晴らしいです。アレンジも(サージェント同様に、良い意味で)凝っていて、作品としての完成度高いです。バックもフィル・コリンズとか、凄いメンツで固めているので文句なしですな。
因みにシングル曲はコレ。
http://www.youtube.com/watch?v=vfKHCntJMcI
こちらは是非聴いて頂きたい。
で、ライオールさんが脱退した後のパイロットですが、残ったメンバーで作った作品がコレ。
Two’sACrowdってタイトルがGENESISの「そして3人が残った」を思わせますが、邦題は「新たなる離陸」とかなり前向きな感じですね。この作品はあまりプロモーションされずに当時はあまり話題にならなかったんですが、数年前に世界初CD化されたこともあり、ネット上では激賞の嵐です。噂に違わず大変素晴らしい作品です。メロ、演奏、アレンジ、どれをとっても文句のつけようがありません。
まあ~その後のアラン・パーソンズ・プロジェクトへのメンバー(二人共)参加を考えると然りというか。勿論、このアルバムもアラン・パーソンズのプロデュースです。
結局、ライオールさんが抜けた事で俄然やる気になったというか、お互いに刺激合う関係になったというか。普通はバンド分裂は悪い結果を生むんですけどね。そんなトコロもBeatlesフォロワーなんでしょうか。
パイロットを聞いていて思うのは、Beatlesフォロワーのお手本と言うか、Beatlesを聴いて影響を受けたのは間違い無いですが、Beatlesだけを聴いて曲を作っているわけではなく、Beatlesが影響受けたアーティストも聴いてその関連性も理解した上で自分たちの曲に活かしているかと思います。なので似ても非なるものになる。無論、育った環境がそうゆう事であるとも思いますが、日本のアーティストはその点、彼らには及びません。売れている人でルーツがしっかりしているのは桑田さんとか山下さんくらいじゃないでしょうか。
ま、聞いてくださいな。
http://www.youtube.com/watch?v=l-vZfQWcU74
な~んだ、結局いつもの探し歩記になったじゃん。
更新日時 : 2012年11月03日 | この記事へのリンク :