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冬なのに「ドラゴンフライサマー」!?

先日、こんなCDをネットで買いました。

はい、ご存知マイケル・フランクスさんですね。ただ~熱心なフランクスFANの方々でもこのジャケは?かも。

と言うのは、所謂パイレート盤、ハッキリ言うと海賊盤。しかし、ジャケよく出来てますな。オリジナルと言っても分からない。

1993年の日本でのライヴです。一応インフォメーションだと

Recorded Live at Tokyo Blue Note,Tokyo,Japan 2nd July 1993

となっております。

また、「放送用マスター・ソースより完全ノー・カット収録。」とありますが、カットあります。1曲目粋なり(マイケル・フランクスだからこれくらい洒落ないと・笑)フェイドアウト。多分アナウンスなどがかぶさっていたんでしょう。個人的にはカット不要と思うんですけどね。って事は映像ありか。

ありました。

http://www.youtube.com/watch?v=UF6Koc_wfuo

(正直、見てもそれほど面白くありません。)

で、何がどうしたかというと、”音がいい”。ビックリしました。コレは中身もオフィシャル級かと。このライヴ直前のアルバムがコレ。

 

「ドラゴンフライサマー」ってタイトルですが、直訳だと「夏のトンボ」でしょうが、それではマイケルの雰囲気は伝わりません。夏の風物詩と言うか、小洒落ないと。この人、一般的には”ふやけた”とか”ふにゃけた”ヴォーカルと言う感じですが、それが良いところな稀有な人です。脱力系って言うんですかね、最近ではスローライフ系とか。自分が十代、もしくは二十代前半だと無視してただろうなぁと思います。1993年といえば、まさにその頃なもんで。とっころが、40代後半の”今”は良いですなぁ~和む。が、しか~し、このアルバムはジェフ・ローバー、イエロー・ジャケッツ、スティーブ・カーン、ギル・ゴールドスタインにベン・シドランですよ。スッゴイ。バックの演奏はキレてます。(良い意味で、ですよ。)基本、ヴォーカルスタイル、曲想はデビュー当時からほとんど変化ないですが、バックが違うとえらく違う。よく、個性的なヴォーカルはバックが変わってもイメージが変わりませんが、この人はサウンドに溶け込んじゃうんで、真逆ですな。そこがまた良いんだから、凄いですね。

さてさて、そんな「夏トンボ」を引っさげての来日ですが、やはりバックが凄い。で、音が良い。カッコイイ。言うことなしです。

実は最近オーディオイジってまして、D/Aコンバーター導入したり、ケーブル替えたりでCDの情報を最大限に引き出そうと楽しい事しているんですが、このライヴCDをチェック用として使う事にしました。(普通はパイレート盤を試聴用なんて有り得ません。元々音が良い録音をチェック用とします。流石に音が良いパイレート盤とはいえオフィシャルの良録音にはかないません。)

で、最近の成果として、”オフィシャル級”から”オフィシャルで間違いないよね~”まで来ました。下手にイコライズして商品化されたライヴ物より、なんにも手を加えていない”素”な音の方が良いなぁと思わせる”音”です。

更新日時 : 2013年02月23日 | この記事へのリンク : 

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