アレッシーって覚えていますか?。80’sファン、AORファンの方々は「あ~いたなぁ」って感じでしょうか。ま~自分もそんなくちですが、最近ちょっとした発見がありまして・・・・。
またまたレトロなアナログレコードの話で申し訳ないんですが、お付き合いの程を。
レコードってプレスの段階によって音が違うんですが、何言っているか解りますか。所謂ビニールをスタンパーで溝を作るんですが、プレス工程を重ねることによってスタンパーが摩擦で減るんですね。で、そのスタンパーがこりゃダメだってなったら新しいのと交換するわけです。って事で、新しいスタンパーでプレスしたレコードと、”もうダメだ”に近い状態でプレスしたレコードでは音が違います、って事ですね。つまり、新しいスタンパーでプレスしたレコードの方が音がいい。
なに細かいこと言ってんだ、と言われそうですが、コレが結構違うんですよ。
で、おうちに2枚同じレコードが有った場合、(よっぽど好きな無人島レコードで、無い限り)どちらか1枚は売っぱらうわけですね。(なんで2枚有るかというと、間違って2枚買っちゃったんだよ。うっかり。)
で、基本音の悪い方を売るでしょう。そこで聴き比べるわけですよ。何枚も(うっかりが多いもんで・笑)やってますが、ほぼ優劣つきますよ。
で、で、先日の聴き比べがアレッシーだったわけですな。
コレ。
で、普通はA面の1曲めで比べるんですが、たまに聴き比べに時間を要すような曲だと2曲めで比べなくてB面1曲めにします。理由は2曲めの頭に針を落とすのが、難しいから(たいした理由じゃないですが・笑。だったらひっくり返す方が面倒じゃないかって。)。
なんで、このアルバムの1曲めが時間かかるかというと、「ギムサムラヴィン」(あの超有名曲:スペンサー・デイヴィス・グループの1967年の大ヒットで、その後のカバー曲は大多数に及びます。作曲&歌はスティーヴ・ウインウッドです。)のカバーが1曲めでイントロはベースのみで数小節進行するもんで。
で、B面なんですが、聴いて驚いたのは曲が違う。ええー!!ってビックリしてクレジット確認したら確かに違う。実は1枚は国内盤だったんですが、国内盤1曲多い。で、で、よく国内盤の帯を見たら1曲多いそのB面1曲めがナント!アルバムタイトルナンバーじゃあ~りませんか。
えっと~写真で確認しましょうね。
これ、輸入盤レーベル。
国内盤。
帯。
ってな訳ですが、英題は「Wards&Music」で同じです。
理由は簡単ですが、「ゴー・オールナイト」いい曲です。日本ではシングルカットまでされてます。何故本国米盤では収録なかったのか、その辺はネットで調べようとしましたが、な~んも出て来ません。
もう一度言いますが、ゴー・オールナイトいい曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=EAVeVy2TFaw
予想するにアルバム全体としてみると雰囲気がちょっと違うのかなと。
CFタイアップとかして、巷に流したら売れたんでしょうなぁ。宣伝ミスだろうなぁ。
たぶんアレッシーと言えば
コレですよね。普通。
ここまで来るのに、苦節アルバム4枚費やしていますよ。レーベルもA&Mから(クインシー・ジョーンズの)Qwestレコードに移籍して、かのクリストファー・クロスにプロデュースをお願いしてコレです。時代がまさにAOR全盛期ですから。まあ~それまでは見た目で売ろうとして失敗というか、音でも行けるだろうと欲を出したのが中途半端な結果と言うか。それとアメリカよりイギリスで売れた(見た目か?)らしく、「ギムサムラヴィン」とか収録したんだろうけど、それもどうかって感じですよね。で、日本ではAOR路線を狙い「ゴー・オールナイト」で勝負だったんだろけど、宣伝は勝負しなかったんだろうなぁ。ネルソンとかアレだけ売れたんだから可能性はあったかと思うんですけどねぇ。
隠れた名曲ですな。こんな形で発見するとは。(発見でもないか、帯にあんなに大きく書かれていてねぇ。英題が「Wards&Music」っても知っていたのにねぇ。)
それでですね、国内盤は見本盤で間違いなくプレス新しいはずなんですが、僅かながら輸入盤に軍配が上がりました。って事でどちらも売りには出しません。
因みにゴー・オールナイトはこの「Wards&Music」の国内盤CDには未収録です。
がこんなベスト(国内盤)にこっそり収録されています。
←ジャケの色合いもコッチが正解だよねぇ。