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アメリカン・フォーク・ブルース・フェスティヴァルと言うタイトルのDVDがシリーズで3タイトルありまして。正月休みに見ました。
なんでいきなりコレなのかと言いますと、TSUTAYAがやっているネット宅配のレンタルCD,DVDのお店でディスカスってのがありまして、月に8枚固定レンタル契約すると、8枚借りた後は旧作DVDが無料で借り放題なんですね。(借り放題と言っても発送返送に3日はかかるので、マックス16枚ぐらいでしょうか。
で、そこでミュージック物を色々と借りるわけですな。
で、コレ。
全て映像はモノクロですが、絵も音も予想以上に良かったです。と言うか、音イイです。TV収録なんでしょうけれど、イイ音で録ってくれたんだなぁと思います。アメリカンフォークブルースフェスティバルと言いましてもフォークが付いているからといって、ボブ・ディランとかは出てきません。単に”歌もの”をフォークと呼んでいただけのことかと思います。つまり、ブルースてんこ盛り。演奏者は黒い人ばかりです。
いや~コレが素晴らしい。正直ブルースナメてました。スミマセンm(_ _)m。
まず、楽器の演奏能力が皆さんずば抜けて高いです。メロディのクオリティも高いレヴェルにあります。
ブルースと言うとズッズ、チャッチャって感じのスローシャッフルのビートに乗ってシャガレ声で延々とマイナーメロディの歌が続くだけの印象が強かったですが、基本フォーマットはソレだとして、多彩なヴァリエーションがあって飽きませんでした。で、特に強調したいのが、あれ?これってBeatles? Zeppelin? Purple? ってな感じで元ネタの雨アラレ。さらにはロックに留まらずポップス方面もアレコレ、しまいにはこのフレーズは小田さんのオフコースのあの間奏部分じゃあ~りませんか。
ブルース恐るべしですわ。
ポピュラー・ミュージックの多くがこれだけ影響を受けていて、ソレを良いなぁと聞いている自分が居るわけで、ブルースさまさまじゃないですか。
実はこんなCD持ってまして、もっとちゃんと聴かにゃあアカンですな。
トコロで、先月発売の愛読誌レコードコレクターズ1月号
の特集記事でニッポンのギタリスト名鑑ってのがあって、ライターのKさんが特集の締めくくりにこんな事書いてました。
「・・・J-POPのニューカマーにおける洋楽の影響は目に見えて衰えた。そして近年は毒にも薬にもならない新人ばかり増え、いつのまにか消えている。育成能力もそのキャパシティもない今の邦楽がK-POPに駆逐されていくのは、ある意味、当然のことではないか。」
なるほどねぇ~納得だなぁ。ホントそうだよねぇ。個人的にはほぼ2000年以降ほとんど気になる邦楽ないなぁ(かと言ってK-POPにしてもしかりですが。)今後も期待できないんだな、ってことは。(期待もしてないけど。)
また、有名なレコード・ディレクターの高久 光雄さんが、同じく同誌で語っていたのは
「・・・洋楽部の役割って、邦楽ディレクターの養成にあると・・・」
ブルース知らずに邦楽作れないと。そりゃそうだ。
更新日時 : 2013年01月19日 | この記事へのリンク :