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さてさて、今回はBRM P160Bって事で、なんでまた通なクルマをと思いの方、趣味が合いますなぁ。
カッコイイのかカッコ悪いのか微妙なトコロがコレまた好きなんですが、(格好で言えばP160の方がスッキリしていてヤードレーカラーとのマッチングも決まっていてGoodです。)それでいてそこそこ速いってのが良いですな。(160シリーズはグランプリ計4勝)
やはり70年代F-1マシンは個性的で何年経っても色褪せないというか、記憶に残るんですよねぇ。
この車の特徴としては、サイドが燃料タンク、フロントオイルクーラー、リヤエンドにラジエターの配置でしょうか。実車見ないとわかりませんよねぇ。
これは、雨のモナコ仕様なのでタイヤがレインなのはご愛嬌として、全体的フォルムは海洋生物(例えばマンタとか)っぽくありませんか。空力をグランドエフェクトに向ける前は空気抵抗をいかに減らすかに普請していたので魚っぽくなるのは必然といえます。
とは言え、ダウンフォースも必要ですからでかいウイングがありますし、その下のラジエター(タコ口みたいなダクトはラジエターに送るエアのインダクションボックスです。)と空気抵抗物もいっぱいです。
爺っぽい言い方をすると「若い奴にはこの良さはわかるメェ」って事になりますが、形通りの”スルメイカ・・・三角頭じゃないですよ、胴体ですよ”振り(味のあるってこと)は他の追随を許しません(個人的にですが)。
それとアアタ(貴方)、自社エンジンですよ。この年は、自社エンジン使っているのは他にフェラーリとマトラぐらいですよ。(テクノってのがいましたが、予選通過もままらないシロモノであえて除外)。現代だって、フェラーリとメルセデスぐらいでしょう。
極めつけは、ドライバー・ラインナップ。
このクルマで自身唯一のGP優勝を遂げたのが、J-Pベルトワーズ。長い間フランスのエースとしてF-1やスポーツカーレースに活躍していたがF-1ではジャッキー・スチワートの影に隠れ(今で言うとアロンソの影に隠れた誰かさん)未勝利だったのが、雨のモナコでブッチギリの感動的な勝利を飾ったのがこのクルマで、彼自身の唯一の勝利でしたが、BRMとしてはGP17勝のウチの最後の勝利ということになります。この年は、この優勝のみが唯一の入賞!(この落差も最高にウケる)。
(信じられないでしょうけど、モナコのヘアピン立ち上がりです。)
天才との呼び声も高かったのがヘルムート・マルコ。ルマン24時間レースので優勝もさることながら、F-1でのデビュー2年目でベルトワーズを凌ぐ速さを見せたものの、フランスGPで”小石”がバイザーを貫通して失明(に近い視力低下)。現在、かのRBRのアドバイザーと言えば誰でもわかるあの人です。翌年、同じオーストリア人のニキ・ラウダがBRM入りしてフェラーリへのステップ・アップを果たしたのと対照的ではある。
P160シリーズで言えば、この人も自身唯一のGP勝利を歴史に残る1位から5位までが0.61秒差のイタリアGPのウィナー、ピーター・ゲシン。160Bにも搭乗して6位一回のポイント1点でシーズンを終えています。昨年永眠。
とにかく興味深い論点の多いBRM P160Bであります。
更新日時 : 2012年10月20日 | この記事へのリンク :