いや~TVの力はすごいと言うか、百聞は一見に如かずと言うか、NHKの「SONGS」見て早速ブログって事で。まあ~それ以上に矢野さんが凄いんで“パッと”ブログネタが頭に浮かんでくるという。元々彼らが凄いのは分かっておりましたが、いや~感動しましたね~。
矢野さん上原さんはもう7年近い個人的親交があって、共にほぼアメリカ在住ってこともあり、天才同士が惹き合うと言うか、必然と言うか。・・・・なんのこっちゃ?と思われるかもしれませんが、お二人は天才的な女性ミュージシャンで、世界的な活躍をするアーティストという共通点がある友人同士。ピアノに対するこだわりも同じくらい深い。まあ~普通ミュージシャン同士のコラボは自然かもしれませんが、同じ楽器ってのは、ある意味ライバルでもあるし、そもそも感性なんて個人個人違うから合わせるもの本来難しいのではと思うんですが、逆に通じるものがあると怖いくらい一体感あるコラボになるものだと、凄いモンです。
さすが天才のやることは違うと言うか、凄いとしか言いようが無いんですが、日本のミュージシャンで個人的に“こいつは天才だなぁ”と心から思える人って矢野顕子ぐらいじゃないかと(2011年今現在)思ってまして、改めて今回も再確認。
技術は練習鍛錬で上達できますが(上達限度に個人差はありますが)、磨かれた感性とその表現力は練習鍛錬では如何ともし難いと言うか。もちろん表現力には技術力が多大に貢献をするわけですが、多くの方は技術力に頼って表現しようとするケースが多い(例えば技術の見せびらかしに終わる場合)。何故せっかくの技術を表現の幅を拡げる方向に使わないのかなぁと思わせる場合が多く、やはり機械の性能をあげてもそれを操る方の問題だと思わざるをえないですよねぇ。
発想力と言い換えても良いかもしれませんが、上原さんも技術立脚の上にアイデアが面白い。彼女もTV(またまたNHKですが、自分が見るTV時間の90%はNHKです。)で拝見してAmazonポチでしたが、JAZZロックテクノとジャンルを跨いだ楽曲と演奏に「おおっこれはっ!」となりました。
「SONGS」では矢野さんの「ラーメンたべたい」(なんでも山下達郎氏に日本で一番“食べ物”が歌詞に登場してくるアーティストと言われた)をデュオでやってましたが、イントロなどのモチーフにマイルスの「SoWhat」を使ってきて驚かされました。速弾きさせれば上原さんの方がお上手(トンデモナイレベルの話です)かと思いますが、一聴したところでは即興的アイディアではやはり矢野さんに一日の長があると言うか、間奏の持って行き方の流れは矢野さんが発信して、矢野さんの演奏に包まれて上原さんが暴れまくるという感じを受けました。よく聴くと二人の丁々発止が凄いことになっているんじゃないかと思います。それでいて、リズムがピタリと合ってキメがスパスパとキマって行くんですから感動。
先日、9月に行われた二人のライヴがCD化されまして、それがコレ。
まだ買ってません。「SONGS」で3曲やったの録画していますので、当分はこれでいいかな。