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ピンクレディーのライヴ盤を聴け!

え~おおよそ、このブログで登場しないであろう名前がタイトルに出ているので

驚いた方も居らっしゃるかと思いますが、あのピンクレディーですな。

今回は色々発見と言うか、思うことが多いです。さすが、ピンクレディーですな。

 

本題の前にまづは、稲垣次郎とソウルメディアって方々をご紹介。
 

はいコチラ。


いわゆるジャズ・ロックですが、この分野では第一人者と言っても良いかと思います。

(SMAPの)ゴローちゃんならずジローちゃんですが、日本JAZZ界を代表する

サックス吹きだそうです(ナベサダの存在が大き過ぎですね)。

ジャズ・ロックは探し歩記でも取り上げたことありますが、

筆者の大好物でして「ヘッドロック」ってアルバムが何年か前にCD化されまして

ジャズ・ロック王道の混沌としたサウンドは(良い意味で)時代を感じさせる素晴らしい

ものでありましたが、

上記の「FunkyStuff」はよりファンク、ソウル、フュージョン寄りになって

クールな感じがこれまた”良い”です。

さてさて、その”ジャズ・ロック”な稲垣次郎さんとソウルメディアですが、

あの”ピンクレディー”のコンサートのバッキングを務めていたとは驚きでした。

 

自分は当時アンチ・ピンクでしたので(もちろんキャンディーズが好き)

レコも一枚も持ってませんし、カセットにも録音さえしておりません。

ま~あれから35年も経ってレコ買うとは想像もしませんでしたが、

ヤフオクで300円くらいですから”何枚”かオーダーして見ました。

(因みにCD化されてまして、通販レンタルでも一部見かけました。)。

複数オーダーしたのはLIVEのリリース枚数が多くてですね

(調べたら1977年、1978年それぞれ3枚づつリリースですよ。

ワンアーティストで年間ライヴ盤を3枚も出す人居ますかねぇ。

まあ~レコ会社が売れている時期に何でもかんでも出して荒稼ぎしようとしていた

事は想像つくんですが・・・・。)


全部がソウルメディアかどうかも分からないし、

金額が安いもので幾つか買えば当たるだろうと。

それとですね、さらにネットで調べると大変な事実に突き当たりまして、

それがチャック・レイニーさんがバックを務めているライブがあるって事でして、

コレは聞かずにはおれないと。

チャック・レイニーさんと言えば、

70年代ソウル系のアメリカン・ミュージックの屋台骨とまで言われた

”大変な”ベーシストであります。例えば

これほんの一部です。

わりと白人系のサウンドを集めましたが、

黒人系が主流でしてちょっと「黒っぽくしたいなぁ」なんて白人の人が思った時は

まず最初に声がかかる人だと思って間違いなでしょう。

で、なんでピンクレディー?と思いましたが、それよりコレは聞かずにおれないと。

想像するに”ペッパー”が売れたもんで、

お金使っちゃえ~とか、アメリカ進出しちゃえ~とか、

まあ~色々あるとは思いますが、レコ会社がビクターなモンで、

その後のSMAPでハイラム・ブロックら24丁目バンドの起用もあったりするから

”伝統”?とか、分かりませんが、こうしてネタ提供に感謝感謝ですな。

 

で、とりあえずコレから聞いてみました。

演奏はクレジットからするとソウルメディアで間違いありません。

いや~面白っかったすね~。

聞き所はソウルメディアって事だとオープニングのインスト部分だったりしますが、

曲のバックの際も期待に答えてくれていて、いやはや、こんなトコロにも

ちょっとしたお宝があるんですから探し歩記はやめられませんなぁ。

やはりJAZZは系の方々はキレ具合が違います。

バンドとしても既に7年くらいのキャリアもありますから

タイトかつ跳ねてる演奏が見事にキマっています。

ベースとドラムがブイブイ、ビシバシ来て気持ち良いです。

かの”ペッパー~”なんかイントロから

「あれ~こんなにテンポ速かったけ~」って感じで元々性急感ある曲が

もっと切羽詰まった感じで、お巡りさんに声かけられたなんて悠長な場合ではなく、

素っ裸でさあこれから一戦交えるぞって時に踏み込まれたと言うか、

現実的には、隣で寝ていた子供がいきなり咳き込んで寝ゲロしたと言うか。

歌詞だって

「そ~の時なの、子供がゲホゲホ咳き込む音が~二人を引き裂く声がしたのよ~ゲロ~ゲロ~ゲロ~ゲロ~ゲ、○○(子供の名前)~ゲロ、邪魔をしないで~え、、○○(子供の名前)~ゲロ、私達これからいいところ~」

ってな感じの方がぴったり来るような・・・すみません、オゲレツが過ぎました。

ソウルメディアはそんなトコですが、

ピンクレディーのLIVEってこんなだったんだ!ってのが結構あってですね、

その1:洋楽カバーてんこ盛り

~オリヴィア・ニュートン・ジョン、ベイシティローラーズ、ビートルズ、スリーディグリーズ、スティーヴィー・ワンダー、シュープリームス、ABBA、ビージーズ、イーグルス!、アラベスクetc。

ほぼアルバムの60%は洋楽カバーですよ。

「ペッパー~」を始めとするヒット曲は当然として他の持ち歌ないの?って感じで、

私としては知らないオリジナル聞くより遥かに楽しめたんですが、なんで?。

・・・・まあ~デビュー曲が異常に売れたんで、

矢継ぎ早にアルバムリリースするにはカバーが手っ取り早いとか、

実はミー&ケイが洋楽FANだったとか

(その後ミーがneverで洋楽カバーヒットを出しております。)、

早くも海外進出を目論んでいたとか。

確かなのは、「ペッパー~」を始めとするキワモノ大ヒットによって獲得した

小中学生のFANは無視されていたってことでしょうか。

その2:歌が上手い~特にミーちゃんですが、いい声してますね。

オリヴィアのジョリーンとか結構はまっていて良い感じです。

一方低音担当のケイちゃんですが、ちょっとバラード系の難しい曲にチャレンジして

失敗してたりしますが、本領発揮はソウルナンバーだったりして、

ナント、シャウトしているんですね。まるでティナ・ターナーって言うか、

内藤やす子っていうか。

当時のFANの方々はとりあえず、

なんでもイイから目の前で歌っていれば良かったんでしょうけど、

見てみたかったですね~。

さてさて、で、チャック・レイニーさん参加の方はと言うと

コチラ。

経緯としては、78年に早くもアメリカでライブを敢行した際のバックが彼らで、

日本のライヴで予行演習したか、お手合わせしたか、かなと思います。

で、こちらは上のアルバムに比べてベースもタイコも音量的に抑えめで、

どうも迫力に欠けるなぁ~って感じですが、バックに徹するってトコもレイニーさんの

真髄かもしれないと。

このアルバムのハイライトはA面の1曲目からいきなり来てしまいますが、

オープニングのインストが決めビシバシでホーンセクションも絡んで素晴らしい展開です。

クラブDJが回しても全く違和感無いでしょう。因みに曲目は

1.オープニング~ハリケーン~ソウル・トレイン~忘れたいのに~ラヴィン・ユー・イズ・キリン・ミー

2. ハロー・ミスター・モンキー(アラベスク)

3. イーグル(ABBA)

4. テイク・ア・チャンス・オン・ミー(ABBA)

5. この恋に生きて(ヴィッキー・カー)

6. チェインド・トゥ・ユア・ラブ

7. メドレー~ステインアライブ~愛はきらめきの中に~恋のナイト・フィーバー

8. ビートルズ・メドレー~ヘイ・ジュード~デイ・トリッパー~ゲット・バック~バック・イン・ザ・U.S.S.R.~抱きしめたい~ヘイ・ジュード~レディ・マドンナ~イエスタデイ~イエロー・サブマリン~オブ・ラ ・ディ・オブラダ

です。これだけ見ても誰のアルバム?って感じですよね。

1978年の夏ですから、モンスターもサウスポーもUFOも出ているわけですよ。

で頭からここまでこの収録順ですよ。

まあコンサートの流れそのままかは分かりませんが、

アルバムで考えても当時のFANはこれでいいの?と思いますが、

個人的にはこれでOKですね(笑)。

よくぞアルバムとして残してくれました。パチパチパチパチ。

更新日時 : 2011年11月06日 | この記事へのリンク : 

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