今更王様と言われても・・・・と言われそう・・・・ですが、既に王様ブーム?も下火になって久しい今なんで?って事は十分理解しております。
私もなんか王様がビートルズ版だしたみたい・・・・って感じでスルーしてました。
王様ってナニ?と言う方もいらっしゃるかとも思いますので簡単にご紹介しますと、1996年に「深紫伝説」でデビューしたアーティストでして、このミニALBUMはかのDeepPurpleのカバー集なのですが、前編日本語。にほんごです。この方上智大学ご卒業でご自分で翻訳しているのですが、ほぼそのまま訳して歌っています。
コレですね。
いや~懐かしい。発売日に買いましたよ。カラオケも配信直後に歌っていたと思います。DeepPurple知っている人にはオオ受けでした。というか自分もオオウケで、何度も聞きました。
で、何故オオ受けかと言うと、実際の歌詞が一聴してシリアスな音楽に対してクダラナイんですね。
例えばSmokeOnTheWaterですけど「湖上の煙」・・・・これが例えば失恋や何らかの悲劇で気持ちが沈んで湖上のもやとか水蒸気が自分の気持を表しているようなストーリーが歌謡曲だったら必ずあるかと思うんですよ。
これがDeepPurpleは違いますよ~湖のほとりのスタジオでレコーディングしていたらそばの建物が火事になって大騒ぎ~って内容です。”火事になって思い出が消えていくうるる~”って事ではなくて”火事で大騒ぎ”って内容です。
想像ですけどね洋楽FANの9割は歌詞の内容理解していないかと思います。
例えばBeatlesのHelp・・・・その昔ビジーフォーが「助けて~」と歌ってましたが・・・、内容はスケジュール追われて仕事から逃れたい本音を歌ったと言う裏話は有名ですが、実際の歌詞を(ちょい聴きで内容が理解できるほど英語が堪能でない日本人のBeatlesFANの方で)日本語に訳した人はあんまり居ないと思います。・・・・ある番組で女優の藤田朋子さん(ポールの大ファン)がカラオケでBeatlesの曲を日本語に訳して歌っていたと仰ってましたが、まあ世界に類を見ない巨大なFAN集団を有すBeatlesならではの例外かと。
特にサウンド先行のハードロック系は、バンドやっていて歌詞丸暗記のヴォーカル担当者でさえ、訳してはいないとほぼ確信に近いですね。そもそも訳すと言う発想がない。だいたい輸入盤買う人は日本語歌詞に興味ない。ALBUMによっては価格の差もあって輸入盤比率が7割とかですから。
王様はうまい所に目を付けたというか、面白すぎでした。アーティスト側も曲ありきで歌詞は何でも良かったんだなぁ~と。あのツェッペリンも歌詞をインナーに記載したのは「天国への階段」が最初だとか・・・。
で、Beatlesなんですが、さすがにPurpleほど歌詞テキトーって感じではないかと・・・・PurpleのFANに”歌詞テキトー”と言っても多分怒られませんが、BeatlesFANの方には・・・・・が、しかし王様が歌って面白いのは明らかにPurpleの方かと。
で、ホっておいたのですが、先日コレ買ってしまいました。
ジャケはさすが王様です。
で、内容ですが、実はコレBeatlesがカバーした曲のカバーなんですね。つまりオリジナルは一曲も無しです。理由は許諾が下りなかった。つまり、オリジナルの英語詩以外で歌ってリリースすることはNGって事だそうです。
結構ヒット曲多いんですが、こんなにカバーだった事が驚きですね。オリジナルだと思っている人多いのではないでしょうか。そういう意味では王様Beatles版十分に成立しているかと思います。
内容はよく出来ています。purpleのインパクトにはかないませんが、ソコソコ面白い、と言うかマニアなFANにウケそうな音作りです。今、バンドでBeatlesの曲やっているので、そこら辺が分かって個人的に面白かったです。