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パッシブソーラーの話

ソーラーハウスの話2

前回ソーラーハウスには2種類ある事をお話しました。2種類の呼び方はパッシブソーラー、アクティブソーラーと言いまして字の通りですが、アクティブとは機械力を用いて自然エネルギーを利用するもので太陽光発電や温水器などが該当します。これに対してパッシブは建築のデザインの工夫で太陽エネルギーを利用していくものです。

別の事で分かりやすい例をあげると

パッシブ:ヨット、パラグライダー

アクティブ:モーターボート、ジェット機

なんとなくイメージが沸いたでしょうか?。では具体的にパッシブソーラーハウスの仕組みについてご説明します。

右上の図を見ていただいて読んでいただければありがいたいです。冬の日中の空気の流れをその図は示しています。軒先から外気が屋根の通気層に入ってきます。暖かい空気は上昇する性質がありまして、屋根自体が太陽熱で暖められていますから外気は通気層を上っていき集熱ガラスのところでさらに熱くなります。その熱い空気を電動ファンとダクトを使って床下の蓄熱コンクリートに送風します。その暖められたコンクリートが夜間放熱して家全体を暖めることになります。

電動ファンには電力を使いますが、基本的には大きな換気扇と考えて頂ければ問題ありませんし、集熱ガラスの重さも温水器や発電パネルに比べたら半分以下、機構的に複雑ではありません。つまりはメンテナンスが楽でトラブルが少ないということです。

その効果ですが、下記グラフを見てください。NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公表した「省エネ量の推計を行った世帯におけるエネルギー種別消費・H17年度」です。

パッシブソーラーは「温風式太陽熱暖房」にあたります。

結構効果があるかと思います。というか電気使用料の少なさに注目すると地球に優しいシステムであることが分かります。パッシブソーラーハウスの意味合いはここにあると考えます。

今回も長くなってしまったのでこの辺でまた!。

更新日時 : 2018年07月28日 | この記事へのリンク : 

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