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ウィークエンド・チャンピオン~1971モナコGP

9日間も年末年始休暇があっても、消防団や神社の役員、年始の挨拶、子供を遊びに連れてったりと、なんやかんやでゆっくり出来たのは1日くらいでしょうか。

で、その1日にBlu-Rayで見たのがコレ。 

 

 

 

F-1ファンなら当然ご存知で、劇場で見た方も多いかと思います。

今から45年も前の映像ですが、とても綺麗な映像にまず驚きます。

 

続いて、どんなに偉い人が頭下げても絶対に撮らせないんじゃないかと思える程のレースの裏側を惜しげも無く披露してる事に驚愕です。

 

本作の映画監督(ロマン・ポランスキー氏)がF-1チャンピオンとお友達だそうで、まあ~有名人同士だからと言ってしまえばソレまでですが、個人的にはこの奇跡の出会いには神にひれ伏して感謝します。

 

とても華やかなモナコGPは映像的にも綺麗で、本作は華麗なショーとしての一面を鮮やかに映し出すことに成功しておりますが、この映画が伝えてくるトコロは、このチャンピオンがレースの安全に対して大きな影響を及ぼして今日の死人が出ないF-1レースというモノを確立したと、そんな感じがします。

前年のモナコGP優勝者は既に事故で他界、この年2位入賞のヒーロー、ロニー・ピーターソンも7年後F-1レースの事故が元で他界しております。

ま、それはさておき、幾つかの見所というか、F-1ファン歴40年近い私の記憶に残るシーンを紹介。

 

○雨が苦手なタイレル

晴れの予選でポール・ポジションは取れましたが、雨では大苦戦。13番手くらいのポジションに苦悩するチャンピオン。

この年は、前年のチャンピオンが他界して、他にライバルが少ないシーズンで圧倒的なポイント差でチャンピオンになったジャッキー・スチュワートでしたが、モナコで雨が降ると13位まで落ちるんだから各マシンの戦闘力は拮抗していたんだなぁ~と。

また、昨年のモナコで2位のジャック・ブラバムさんも引退してたから、この年はライバル不在で是が非でも勝たなければならないプレッシャーをジャッキーさんは、感じていて

「決勝で雨が降ったら終わり」だなんで弱音を吐いているのもビックリ。

結果から見ればライバル不在でしたが、実は厳しい戦いで、シーズンを俯瞰してみると勝手にライバルがコケたって感じです。

○スタートが面白い

スタート合図の旗振りが戦前のGPドライバー”ルイ・シロン”さんなんですが、この時既に70歳を超えておりまして、振り方がヘタでわかりづらかったらしい。

で、F-1ドライバーから不評で旗振り役をこの数年降ろされていたのに、この年は復帰していた。

まあ~この事実だけでも抱腹絶倒なんですが、

そう言った意味で緊張のスタートシーン、ジャッキーさんはスタート前にちょろっと動いてしまいます。

で、ジャッキーさんどうしたか。

隣のグリッドのジャッキー・イクスさん(フェラーリ)に目配せ。

そこでイクスさんは手を振って”大丈夫”の合図。

いや~、紳士というか、ドライバー同士の絆の深さというか。

結局、スタートに失敗したのはイクスさんの方。

抜きずらいモナコではスタートで失敗すると失地回復がほぼ無理なんで、スタートでジャッキー・スチュワートの優勝は50%決まったようなものです。

 

 ○愛弟子フランソワ・セベールに指導

今のF-1では有り得ないんでしょうが、チャンピオンはチームメイトのフランソワにシフトポイントや走り方を教えるシーンが有ります。

そこに他のドライバーがやってきたら、

スチュワートさん曰く「ライバルが来たから、この話はやめ」。

そんな大事な話をビデオに収めていいの?と思いますが、どんだけこのフィルムは貴重なんだろうと感動です。

チャンピオンの教えを享受出来て、成長著しいフランソワは2年後、F-1の予選の事故で他界します。

 

色んな意味で70年代は良かったなぁ~と。

http://weekendofachampion.euro-p.info/

https://www.youtube.com/watch?v=1YBpScRv7ng 

全く関係ないですが・・・。

 

https://www.youtube.com/watch?v=g4-ux_yd6sc 

 

 

 

更新日時 : 2016年01月17日 | この記事へのリンク : 

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