前回はパイロット分裂後の2作品をご紹介しましたが、今回もその流れで探し歩記。
パイロットの「TwoTheCrowd」もそうですが、イギリスにもAORっぽい作品がゴロゴロありまして(AORと言うとアメリカって感じですが)。カラッとした西海岸に比べると英国独特の湿っぽさというか、英国らしい雰囲気があったりしてそこがコレまた好かったりします。
まず、コレ。
いや~いいジャケットですよねぇ。間違いなくジャケ買いしますね。
1979年発売ですよ。いや~これまた縁起がいい(笑)。素晴らしいですな。
クリス・レインボウさんです。オリジナルアルバムは今作品がラストの3枚しかありませんが、他人の作品に参加が多くあります。
このアルバムはAOR本には必ずと言ってよいほど紹介されている折り紙つきの作品ですが、一人多重コーラスからビーチボーイズ・フォロワーとしてもその筋のファンには知られたシンガーソングライターです。(本人もブライアン・ウィルソンを敬愛してやまない。)
英国の至宝とまで言われた美声を最大限に生かしたメロとアレンジで他の追随を許しません。女性の場合は”美声”はよく話題になりますが、男性で美声ってのは(好みによるかもしれませんが)珍しい。
で、実は多くの洋楽ファンは彼の美声を間違いなく耳にしているんです。かのアラン・パーソンズ・プロジェクトの曲でコーラスを多く担当、バラードではリード・ヴォーカルをとったりしています。
アラン・パーソンズ・プロジェクトと言えば、パイロットのデヴィッド・パットンもメイン・ヴォーカルとしてヒット作に参加していますし、クリスさんともどもキャメルにも参加しているなど、共通点多しです。
このアルバムには、サイモン・フィリップス、モ・フォスター、パイロットのイアン・ベアーンスンなど錚々たるメンバーがバックをつとめていてその点も非の打ち所なしですな。
http://www.youtube.com/watch?v=NoQOAwEI-XQ&feature=related
さて、同様に英国AORっぽいオススメの次はブリン・ハワースさん。
これまた良いジャケですな。写真にちょこッと文字入れしただけですが、ブリンさんがあまりに様になっているので格好イイ。
スライド使っているなぁと分かった方居らっしゃると思いますが、実はデビュー当時はアメリカ南部のスワップロックを演じてまして、その筋の方には知られていたかも?。と言うか、知ってる人いる?。
これは、レコ店でかかっていた曲に見事に引っ掛かって買いました。即買いでした。ってくらいこのアルバムの1曲めに刺されちゃいまして。
コレですな。
http://www.youtube.com/watch?v=6cHaUfcFCNU
ああた(貴方)!このイントロどうですかっ!。AOR以外の何でもない。さりげないピアノにホーンセクションが絡む瞬間なんて鳥肌モノです。
あ~久しぶりに聞いてもコーフンしますな。素晴らしい。
これね、メロも良いんですが、AORのポイントはプロダクションにありですから、アレンジですな。ゴンザレスってバンドのスティーヴ・グレゴリーさんがホーンアレンジって事で、コレが効いている。
ゴンザレスは英国のスタジオ・ミュージシャンの集合体で一言で言えばファンク・バンドですが、ラテン風味、ソウル風味など多ジャンルわたるエッセンスを織り込んだサウンドで異彩を放つ素晴らしいグループです。こんな感じ。
http://www.youtube.com/watch?v=qf9-Nq8qGQE&feature=related
アルバムはコレ。
初期2作品はフリーソウルFanにはかなりアピール度高いのではないでしょうか。
話は、ブリン・ハワースさんに戻りますが、デビュー作には元キング・クリムゾンのゴードン・ハスケルさんやメル・コリンズさんが参加してまして(ゴードン・ハスケルはその昔ブリン・ハワースとバンド同じくしていた、メル・コリンズは何でも屋なんでどこにも顔出す)お名前は存じてましたが、知った当時はゴリゴリのプログレFan時代だったので、”プログレ無関係”との事であれば全く興味なしでした。
さてさて、その何でも屋、元キング・クリムゾンのメル・コリンズが居たゴンザレスと並び称されるファンク・バンド”ココモ”もオススメなんですが、・・・・・この調子じゃ終わらないがな(笑)。また次回!。